ハリウッド俳優ジョニー・デップが約30年ぶりに監督を務めた映画『モディリアーニ!』が、2026年1月16日よりTOHOシネマズシャンテほか全国で公開されることが発表された 。この公開に先立ち、12月2日にTOHOシネマズ六本木ヒルズでジャパンプレミアが開催され、デップが8年半ぶりに来日。映画イベントでの来日としては、2016年以来の貴重な機会となる。
30年ぶりの監督復帰作『モディリアーニ!』
本作は、イタリア出身の天才画家アメデオ・モディリアーニの激動の人生を描いた伝記ドラマだ。舞台は第一次世界大戦中の1916年、戦火に包まれたパリ。モディリアーニは卓越した才能を持ちながらも批評家たちに認められず、作品も売れない日々に苦しんでいた。絶望の淵で街を離れようとする彼を引き留めたのは、芸術仲間たちと愛するミューズの存在だった。そこから始まる運命の72時間は、狂気と情熱、そして再生の可能性が交錯する濃密な時間として描かれる。
モディリアーニを演じるのは、『ジョン・ウィック:チャプター2』や『名探偵ポアロ:ベネチアの亡霊』で知られるリッカルド・スカマルチョ 。共演陣には、『ゴッドファーザー』シリーズのアル・パチーノ、『オペレーション・フィナーレ』のアントニア・デスプラ、『アドレセンス』のスティーヴン・グレアムといった実力派俳優たちが名を連ねている。
この監督復帰は、長年の友人であるアル・パチーノの声かけから実現したとされ、デップにとっては1997年の『ブレイブ』以来、実に約30年ぶりの監督作品となる。
元妻との法廷闘争などで一時期ハリウッドから遠ざかっていたデップだが、近年は再び映画界への復帰を果たしつつある。裁判も決着し、新たなキャリアのステージへと歩み始めている。孤独と破滅の淵に立ちながらも、創造の炎を燃やし続けた芸術家の魂を描く本作は、デップ自身の人生とも重なる部分があるかもしれない。
芸術と情熱、愛と再生が交錯する魂のドラマ『モディリアーニ!』。デップが30年ぶりに再びメガホンを取った注目の一作が、2026年1月、日本のスクリーンに甦る。
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