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かっこよすぎる…レオナルド・ディカプリオの若い頃が見れる映画8選!伝説の美しさが蘇る名作

映画『タイタニック』イラスト風

「レオ様って若い頃、本当にかっこよかった…」
現在50歳を迎えた彼は渋みのある実力派俳優へと変貌を遂げたレオナルド・ディカプリオ。10代から20代のあの美しさは今見ても圧倒的な存在感を放ち、時代を超えて語り継がれている。本稿では『タイタニック』だけじゃない、レオナルド・ディカプリオの若い頃の映画作品を、その魅力と共に徹底解説していく。

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若い頃のレオナルド・ディカプリオという伝説

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本格的に映画作品を紹介する前に、レオナルド・ディカプリオという俳優の基本情報を整理しておきたい。1974年11月11日、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれた彼は、イタリア系とドイツ系の血を引く美青年として育った。身長は183センチという恵まれた体格で、10代の頃から既に完成されたルックスを持っていた。

彼のキャリアは14歳でテレビCMに出演したことから始まる。しかし、それまでの道のりは決して平坦ではなかった。10歳頃からオーディションを受け始めたものの、不合格の連続だったという。エージェントからは「本名の響きがエキゾチックすぎる」として、レニー・ウィリアムズへの改名まで提案されたこともあった。それでも諦めなかった少年は、やがて映画史に残る大スターへと成長していくことになる。

彼の若い頃の美しさは、単なるイケメンという言葉では表現しきれない独特の魅力を持っていた。透き通るような青い瞳、繊細な顔立ち、そして少年と大人の狭間にいるような危うさ。これらが組み合わさって、世界中の観客を虜にする存在となった。

若い頃のディカプリオの魅力を語る上で欠かせないのが、その演技力と容姿のバランスだ。多くのイケメン俳優が「見た目だけ」と批判される中、彼は19歳にしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げている。これは美しいだけでなく、演技でも観客を圧倒する力を持っていた証拠だろう。

アイドル的人気という観点では1997年の『タイタニック』公開時、23歳の頃がピークだったと言える。彼は1990年代からずっとハリウッドの第一線で活躍し続けており、常に全盛期が続いていると表現するのが最も正確かもしれない。

『タイタニック』(1997):世界を変えた歴史的ラブストーリー

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若い頃のディカプリオを語る上で、『タイタニック』を外すことは絶対にできない。1997年12月に公開されたこの作品は、単なるヒット映画という枠を超え、世界的な社会現象を巻き起こした。日本での興行収入は262億円に達し、公開から11ヶ月という驚異的なロングラン上映を記録した。実写映画としては現在も日本歴代興行収入第1位を保持している。世界全体では22.648億ドルという天文学的な数字を叩き出し、当時の世界最高興行収入記録を樹立した。

ジェームズ・キャメロン監督が描いたのは、1912年の豪華客船タイタニック号を舞台にした階級を越えた恋物語だ。貧しい画家ジャック・ドーソンを演じたディカプリオは、当時23歳。富裕層の娘ローズ(ケイト・ウィンスレット)との切ない恋を、その美しさと演技力で完璧に表現した。船首で両手を広げるあのシーン、氷のように冷たい海でローズを守ろうとする姿、すべてが映画史に残る名場面となっている。

タイタニックの成功には、ディカプリオの容姿と演技の両方が不可欠だった。製作中には何度も公開延期があり、「大コケ必至」とまで言われていた作品だったという。

興味深いのは、タイタニックがアカデミー賞で史上最多の11部門を受賞したにもかかわらず、ディカプリオ本人は主演男優賞どころかノミネートすらされなかったという事実だ。この時から、彼のアカデミー賞受賞までの長く苦しい道のりが始まることになる。それでも、この作品で世界中に「レオ様」という愛称が定着し、彼は名実ともにハリウッドの頂点に立った。後にディカプリオ自身が「映画におけるキスシーンで最高なものだった」と語ったケイト・ウィンスレットとのケミストリーは、今見ても色褪せることがない。

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『ロミオ+ジュリエット』(1996):現代に蘇ったシェイクスピアの傑作

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「若い頃のレオ様=この映画」というレベルで頻繁に名前が挙がるのが、1996年公開の『ロミオ+ジュリエット』だ。バズ・ラーマン監督が手がけたこの作品は、シェイクスピアの古典を大胆に現代風にアレンジした意欲作である。モンタギュー家とキャピュレット家という対立する二大マフィアの抗争を背景に、ロミオ役のディカプリオとジュリエット役のクレア・デインズが禁断の恋に落ちる様子を描いている。

この映画の革新性は、台詞は原作のまま残しながら、設定を完全に現代化したところにある。剣の名前を付けた銃が登場し、登場人物たちはアロハシャツを着て車を乗り回す。一見するとチグハグに思えるこの組み合わせが、不思議な説得力を持って観客を魅了した。当時22歳だったディカプリオの繊細で情熱的な演技は、この実験的な設定を見事に支えきった。

ベルリン国際映画祭で男優賞にあたる銀熊賞を受賞したことは、彼の演技力が国際的に認められた証拠である。実は、ディカプリオ自身はこの役を演じることに最初は乗り気ではなかったという。父親のジョージが脚本を読んで息子を説得し、出演が決まったという逸話が残っている。結果的にこの選択は大正解だった。水槽越しに見つめ合うシーン、教会でのキスシーンなど、若い頃のディカプリオの美しさが最大限に引き出された場面の数々は、今でも常に高い人気を誇っている。

また『ロミオ+ジュリエット』は、タイタニックへの完璧な布石となった。この映画で世界中の若者たちを虜にした彼は、翌年にはさらに大きな波を起こすことになる。

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『ザ・ビーチ』(2000):楽園を求めた青年の物語

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タイタニックの成功後、ディカプリオが選んだのは意外な作品だった。2000年に公開された『ザ・ビーチ』は、ダニー・ボイル監督が手がけたサイコロジカル・スリラー。アレックス・ガーランドの小説を原作とするこの映画で、彼は理想郷を求めてタイの孤島を訪れるバックパッカー、リチャードを演じた。当時26歳のディカプリオは、タイタニックで確立した王子様イメージからの脱却を図ろうとしていた。

物語は、理想の楽園だと思われた島が次第に狂気に満ちた場所へと変貌していく過程を描く。ディカプリオの演技は、純粋な青年が環境によって精神的に追い詰められていく様子をリアルに表現していた。批評的には厳しい評価も受けたが、彼のキャリアにおいては重要な転換点となった作品である。アイドル的人気に頼らず、実力派俳優としての道を歩み始めた時期の象徴的な一本と言えるだろう。


『ギルバート・グレイプ』(1993):天才演技で世界を驚かせた19歳

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「若い頃の天才演技」という文脈で必ず取り上げられるのが、1993年公開の『ギルバート・グレイプ』だ。この映画でディカプリオは、知的障害を持つ少年アーニー・グレイプを演じ、わずか19歳にしてアカデミー賞助演男優賞にノミネートされるという快挙を成し遂げた。主演のジョニー・デップ、共演のジュリエット・ルイス、ジョン・C・ライリーといった豪華キャストに囲まれながらも、ディカプリオの演技は圧倒的な存在感を放っていた。

この作品の驚くべき点は、彼の演技があまりにも自然だったため、映画を観た多くの関係者が本当に知的障害を持つ子どもを起用したと思い込んだことである。一切の作為性を感じさせない、天才的な役作りだった。ディカプリオはこの役のために徹底的にリサーチを行い、施設を訪問して実際に障害を持つ人々と交流したという。その努力が、画面に映る一つ一つの仕草、表情に宿っている。

映画ファンや俳優好きの間で特に検索需要が高いこの作品は、ディカプリオの演技の原点を知る上で欠かせない。家族の絆、介護の苦労、田舎町の閉塞感といったテーマを扱ったヒューマンドラマとして高い評価を受けている。特に介護経験がある人には深く刺さる内容だという声も多い。若さと美しさだけでなく、確かな演技力を兼ね備えた俳優としての地位を、ディカプリオはこの映画で確立したといえる。


『太陽と月に背いて』(1995):最も美しいディカプリオがここに

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「若いディカプリオが最高に美しい」と頻繁に話題になるのが、1995年公開の『太陽と月に背いて』だ。この映画でディカプリオは、19世紀フランスの詩人アルチュール・ランボーを演じた。当時21歳の彼が画面に映し出す美しさは、もはや芸術作品のレベルに達していると言っても過言ではない。コアな映画ファンの間で特に検索需要が高く、隠れた名作として根強い人気を誇っている。

原題の『Total Eclipse』(皆既日食)を日本語で『太陽と月に背いて』と詩的に訳したセンスも素晴らしいが、何より注目すべきはディカプリオとデヴィッド・シューリスの演技の応酬だ。天才詩人ランボーと既婚者の詩人ポール・ヴェルレーヌの情熱的で破滅的な関係を描いたこの作品は、同性愛をテーマにした先駆的な映画でもあった。ディカプリオは少年の無垢さと青年の危うさが同居する複雑な役柄を、その美貌と演技力で見事に表現している。

この映画が公開された1995年は、ディカプリオにとって重要な年だった。20歳という青年と少年が入り混じる年齢で、ルックスが最も輝いていた時期の一つである。繊細で儚げでありながら、内に秘めた情熱と狂気を感じさせる演技は、後の作品にも通じる彼の魅力の核心を示している。商業的には大ヒットとはならなかったが、芸術性の高い作品に果敢に挑戦する姿勢は、多くの映画関係者から高く評価された。

『バスケットボール・ダイアリーズ』(1995):記念すべき初主演作の衝撃

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1995年に公開された『バスケットボール・ダイアリーズ』は、ディカプリオにとって記念すべき初主演映画となった。詩人ジム・キャロルの自伝を原作とするこの作品で、彼は薬物依存に陥っていく高校生ジムを演じた。「若い頃の美しさ+危うさ」という組み合わせでよく話題になる作品であり、かっこよすぎると言われる描写も非常に多い。

この映画の凄さは、薬物依存という重いテーマを、美化することなくリアルに描いた点にある。ディカプリオの演技は容赦なく、バスケットボールの才能に恵まれた少年が転落していく様子を生々しく表現している。特に薬物から抜け出せず苦しむシーンの演技は圧巻で、その迫真性に多くの観客が衝撃を受けた。

共演には若き日のマーク・ウォールバーグ(当時23歳)も出演しており、後に『ディパーテッド』でも共演することになる。初主演作でこれほどまでに難しい役に挑戦し、見事に成功させたことは、彼のキャリアにおける大きな自信となったはずだ。


『ボーイズライフ』(1993):映画デビューと少年の儚さ

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レオナルド・ディカプリオの本格的な映画初出演作と言えるのが、1993年公開の『ボーイズライフ(原題:This Boy’s Life)』である。ロバート・デ・ニーロという大御所俳優と共演したこの作品で、ディカプリオは当時19歳。継父から虐待を受ける少年トバイアスを演じ、その繊細な演技力で映画界に衝撃を与えた。

この映画は1950年代のアメリカを舞台に、母親と二人で暮らす少年が、母親の再婚相手による抑圧と暴力に苦しむ姿を描いている。デ・ニーロ演じる継父ドワイトは表面的には善良に見えるが、実際には支配欲が強く暴力的な人物。ディカプリオが演じるトバイアスは、そんな環境の中で必死に自分を保とうとする。19歳とは思えない深みのある演技で、ハリウッドの大物俳優と対等に渡り合った。

キャリアの出発点でこれほどの実力を見せたディカプリオに、多くの映画関係者が注目した。少年時代特有の儚さと、内に秘めた強さの両方を表現できる俳優は稀有である。この作品の成功が、翌年の『ギルバート・グレイプ』でのアカデミー賞ノミネートへとつながっていく。

『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(2002):20代最後を飾った傑作

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若い頃のディカプリオを語る上で見逃せないのが、2002年公開の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』だ。スティーヴン・スピルバーグ監督のもと、伝説の詐欺師フランク・アバグネイル・Jrを演じたこの作品で、ディカプリオは28歳。20代のディカプリオの魅力が存分に発揮された名作である。トム・ハンクス、クリストファー・ウォーケンといったベテラン俳優たちと共演し、各国で大ヒットを記録した。

実話を基にしたこの映画で、ディカプリオは16歳から21歳までの若者を演じている。パイロット、医師、弁護士と次々に職業を偽り、総額250万ドル以上を騙し取った天才詐欺師の姿を、軽妙な演技で表現した。この作品が素晴らしいのは、犯罪を美化するのではなく、孤独で愛に飢えた少年の姿を丁寧に描いた点にある。

2001年には映画製作会社「アッピアン・ウェイ」を設立し、俳優だけでなくプロデューサーとしてもキャリアを歩み始めていたディカプリオ。この時期は、タイタニック後に抱えていたアイドルイメージからの脱却に成功し、演技派俳優としての地位を確立した重要な時期だった。20代最後を飾るにふさわしい、完成度の高いエンターテインメント作品である。


若い頃のディカプリオ映画を観る価値

現在のディカプリオは50歳を迎え、渋さと貫禄を兼ね備えた大御所俳優となっている。2015年には『レヴェナント:蘇えりし者』でついにアカデミー主演男優賞を受賞し、19歳で初めてノミネートされてから22年越しの悲願を達成した。環境保護活動家としても知られ、私生活ではプライベートジェットを所有しながらもハイブリッドカーを推進するなど、その矛盾も含めて話題に事欠かない人物だ。

しかし、だからこそ若い頃の彼の作品を改めて観る価値がある。あの透明感、あの儚さ、あの美しさは、まさにその時代にしか存在しえなかったものだ。『タイタニック』の大ヒットから約28年が経った今、当時の映像を見返すと、時代を超えた美しさに改めて驚かされる。

もしあなたがまだタイタニックしか観ていないなら、今すぐ他の作品も観てほしい。若い頃のディカプリオには、『タイタニック』だけでは語りきれない多様な魅力が詰まっている。『ギルバート・グレイプ』での天才演技、『太陽と月に背いて』での危うい美しさ、『バスケットボール・ダイアリーズ』での壊れゆく少年像。どれも一見の価値がある名作ばかりだ。

coming soon・・・

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