2006年に世界中の女性たちを虜にした『プラダを着た悪魔』の続編が、ついに2026年5月1日に日米同時公開されることが決定した。前作から約20年の時を経て、アンドレアとミランダは再び銀幕で出会う。この記事では、『プラダを着た悪魔2』(2026)の最新情報から、前作のおさらいやキャスト、そして続編で期待される見どころまでを徹底的に解説する。
『プラダを着た悪魔2』2026年5月1日に公開へ
2006年の公開から20年近くが経過した今でも、『プラダを着た悪魔』は”働く女性のバイブル”として語り継がれている。ストリーミングサービスでも視聴され、SNSでは今も名シーンが共有され続けている作品だ。
前作の『プラダを着た悪魔』では、全世界で興行収入3億2600万ドル以上を記録し、ファッション映画の金字塔として確固たる地位を築いた。さらに、メリル・ストリープはこの役でゴールデングローブ賞主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)を受賞しており、演技面でも高く評価されている。今回の続編の制作は、働き方や女性のキャリアに対する社会の関心が高まっている現在、アンドレアとミランダのその後を描くことに大きな意味があると製作陣は判断したのだろう。
また、前作のキャストとスタッフがほぼ全員続投するという事実も、この企画への自信の表れだ。監督のデヴィッド・フランケル、脚本家アライン・ブロッシュ・マッケンナというオリジナルチームが再結集することで、前作の魅力を損なうことなく新しい物語を紡ぐことができる。ハリウッドでは続編が失敗するケースも少なくないが、このプロジェクトには確かな期待が寄せられていると言える。
前作『プラダを着た悪魔』あらすじと魅力を振り返る
物語の主人公は、ノースウエスタン大学を卒業したばかりのアンドレア・サックス(アン・ハサウェイ)。彼女はジャーナリストを目指してニューヨークにやってきた真面目な若者で、ファッションには全く興味がない。しかし就職活動の末、なんと世界最高峰のファッション誌「ランウェイ」の編集長ミランダ・プリーストリー(メリル・ストリープ)のアシスタント職を得ることになる。
「100万人の女の子が殺されても手に入れたい仕事」と言われるこのポジションだが、アンドレアにとっては単なるキャリアの足がかりに過ぎなかった。1年間この仕事を続ければ、どんな出版社の扉も開かれると考えていたのだ。ところが、ミランダは想像を絶する完璧主義者で、冷酷で理不尽な要求を次々と突きつけてくる。朝から深夜まで休みなく働き、不可能とも思える依頼をこなし続けるアンドレアは、次第に疲弊していく…。
髪型とファッションの変化が象徴する成長
前作の大きな見どころの一つが、アンドレアの外見的変化だ。物語の序盤、彼女は地味なセーターとスカート姿で、ファッション誌の編集部には明らかに場違いな雰囲気を醸し出していた。さらには髪型も、最初は野暮ったいボブスタイルだったが、ファッション業界に身を置くうちに洗練されていく。
特に印象的なのは、アート部門のディレクターであるナイジェル(スタンリー・トゥッチ)の助言を受けてからだろう。彼はアンドレアに高級ブランドの服を提供し、メイクや髪型も一新させる。その結果、彼女は見違えるほどスタイリッシュに変貌を遂げるのだ。プラダ、シャネル、ヴェルサーチといった一流ブランドに身を包んだアンドレアは、外見だけでなく内面的にも自信を持つようになる。
『プラダを着た悪魔』で披露されたアン・ハサウェイのファッションは、単なる衣装ではなく、キャラクターの成長を視覚的に表現する重要な要素だった。彼女が着こなすブーツカットのパンツスーツ、エレガントなワンピース、そして印象的なコートの数々は、今でもファッション愛好家たちの間で語り継がれている。
ミランダの要求とナイジェルの存在
ミランダは、アンドレアに対して常に高圧的な態度を取る。未発売のハリー・ポッター最新刊を双子の娘たちのために入手しろ、嵐の中でもフライトを確保しろといった無理難題を次々と押し付けてくる。しかし、彼女の厳しさの裏には、ファッション業界のトップとして生き抜いてきた経験と哲学があった。
一方、ナイジェルはアンドレアにとって重要なメンターとなる。彼は厳しくも温かい助言を与え、ファッション業界の本質を教えてくれる存在だ。特に有名なのが、アンドレアの着ている「セルリアンブルーのセーター」について語るシーンである。彼女が何気なく選んだと思っているそのセーターの色が、実は何年も前のファッションショーから始まり、多くのデザイナーやバイヤーの判断を経て、最終的にディスカウントストアの安売りコーナーに並ぶまでの流れを説明する。この場面は、ファッション業界の奥深さと、ミランダたちの仕事の重要性を象徴しているだろう。
ナイジェルの裏切りと物語のクライマックス
物語の後半、アンドレアは大きな試練に直面する。ミランダがパリファッションウィークに向かう際、アンドレアも同行することになるのだが、そこで思わぬ事態が発生。ミランダの地位を脅かす社内政治の動きが表面化し、彼女は窮地に立たされるのだ。
ここで問題となるのが、ナイジェルの裏切りと呼ばれるシーンだ。ミランダは自分の地位を守るため、長年の右腕であったナイジェルが別のファッションハウスのクリエイティブディレクターに就任する機会を犠牲にする決断を下す。これによってナイジェルの夢は潰え、彼は大きなショックを受ける。この出来事を目の当たりにしたアンドレアは、ミランダのやり方に疑問を抱き始める。
実際には、ナイジェルが意図的にミランダを裏切ったわけではない。しかし、ミランダは自己保身のために彼を切り捨てたのだ。この場面は、華やかに見えるファッション業界の裏側にある冷徹なビジネスの現実を浮き彫りにしている。アンドレアはこの経験を通じて、成功のために何を犠牲にすべきか、自分が本当に求めているものは何かを考えるようになる。
アンドレアの決断と前作の結末
パリでの出来事を経て、アンドレアは重大な決断を下す。恋人や友人との関係を犠牲にしてまでミランダに尽くすことに疑問を感じた彼女は、ついにアシスタント職を辞めることを選ぶのだ。パリの街角で、ミランダに携帯電話とバッグを投げ捨て、自分の人生を取り戻すために歩き出すシーンは、前作の最も印象的な場面の一つだろう。
やがてニューヨークに戻ったアンドレアは、本来の夢であったジャーナリズムの道へ。ミランダからの推薦状が届き、彼女は新しいキャリアをスタートさせることができた。最後のシーンでは、街角でミランダとすれ違う場面がある。二人は視線を交わし、ミランダはわずかに微笑むところで映画は終わりを迎えた。
『プラダを着た悪魔2』の最新情報
先日公開されたティザー予告編は、マドンナの「Vogue」に乗せて公開された。この曲は前作でも使用されたテーマソングであり、ファンにとっては懐かしさを感じさせる選曲だ。映像はフロアに響くハイヒールの音からスタートし、自信に満ちた女性の後ろ姿が映し出される。
そして、注目すべきは再会のシーンだろう。アンドレアとミランダが再び顔を合わせ、「久しぶりね」と微笑み合う場面が収められている。二人の表情は前作とは明らかに異なり、自信と成熟が感じられる。特にアンドレアは、かつての新人アシスタントとは思えないほど洗練された雰囲気を纏っている。
予告編には、ゴージャスなパーティ、ハイファッションのショー、美しいドレスが次々と登場する。前作同様、視覚的な華やかさは健在のようだ。しかし同時に、二人の間に流れる微妙な緊張感も感じられる。かつての上司と部下という関係から、どのような新しいダイナミクスが生まれるのか、注目したいところだ。
『プラダを着た悪魔2』のあらすじ|予想されるストーリー
『プラダを着た悪魔2』のあらすじについては、詳細がまだ明かしていない。しかし、ティザー予告編と関係者のコメントから、ストーリー展開を予測した内容である。
まず、アンドレアとミランダが再会するその接点だ。前作の結末から約20年が経過した設定と考えられるため、アンドレアはジャーナリストとしてのキャリアを確立しているはず。一方のミランダも、おそらく今もファッション業界の頂点に君臨している。では、なぜ二人は再び交わることになるのか?
ひとつは、アンドレアがファッション業界を取材する立場になることが考えられる。ジャーナリストとして成功した彼女が、かつて働いていた世界に戻ってくるという展開は自然だろう。あるいは、ミランダ自身が何らかの危機に直面し、アンドレアの助けを必要とするのかもしれない。前作では上下関係だった二人が、対等な立場で協力する姿は見応えがありそうな展開だ。
また、ファッション業界自体も大きく変化している。デジタル化、サステナビリティ、多様性といった新しい価値観が台頭する中で、ミランダのような古い世代のリーダーがどう適応していくのかも描かれる可能性がある。アンドレアが新しい視点を持ち込み、ミランダと衝突しながらも理解を深めていく展開は、現代的なテーマとして機能するはずだ。
続投キャストもたくさん!『プラダを着た悪魔2』のキャスト
『プラダを着た悪魔2』キャストは、現在は前作のほぼ全員が続投することが発表されている。
まず主演のアン・ハサウェイだが、彼女は2006年当時24歳だった。2026年の公開時には44歳になる計算だ。アンハサウェイ プラダを着た悪魔年齢を考えると、キャリアを積んだ女性としての説得力が増している。実際、彼女はこの20年間で『レ・ミゼラブル』でアカデミー賞助演女優賞を受賞するなど、演技派女優としての地位を確立した。
メリル・ストリープも続投。彼女は映画史上最も多くアカデミー賞にノミネートされた女優であり、その演技力は疑う余地がない。77歳という年齢になっても、ミランダの威厳と複雑さを表現できる数少ない女優だろう。
さらに、エミリー・ブラントも戻ってくる。彼女が演じたエミリーは、アンドレアの先輩アシスタントとして登場し、コミカルでありながらも切実な姿が印象的だった。その後、彼女は『クワイエット・プレイス』や『メリー・ポピンズ リターンズ』などで主演を務め、ハリウッドを代表する女優の一人となった。
スタンリー・トゥッチ演じるナイジェルの続投も嬉しい知らせだ。前作でアンドレアを導いた彼が、続編でどのような役割を果たすのか注目される。
他にも、トレイシー・トムズ(リリー役)、ティボー・フェルドマン(ジェームズ・ホルト役)といったキャラクターも続投する。
『プラダを着た悪魔2』に期待される見どころ
最大の見どころは、やはり二人の関係の変化だろう。前作では明確な上下関係があったが、20年後の二人は対等に近い立場になっているはずだ。アンドレアがジャーナリストとして成功していれば、ミランダを取材する側になるかもしれない。あるいは、何らかの形で協力関係を築く展開もあり得る。
興味深いのは、アンドレアがミランダから学んだことを、どう自分のキャリアに活かしているかという点だ。前作では反発していた彼女も、時間が経つにつれてミランダの厳しさの意味を理解したかもしれない。
二人が再会したとき、どんな会話を交わすのか。かつての確執は解消されているのか、それとも新たな対立が生まれるのか。
変化するファッション業界の描写
2006年から2026年にかけて、ファッション業界は大きく変化した。デジタルメディアの台頭により、紙媒体の影響力は相対的に低下している。インフルエンサー文化、ファストファッションの問題、サステナビリティへの関心など、新しいテーマが次々と登場した。
ミランダのような伝統的な編集長が、こうした変化にどう対応しているのかは興味深い。彼女は時代に適応して進化したのか、それとも古い価値観に固執しているのか。アンドレアが新しい視点を持ち込むことで、世代間の価値観の違いが描かれる可能性もある。
また、多様性とインクルージョンも重要なテーマになるだろう。前作が公開された2006年と比べて、ファッション業界も社会全体も、これらの問題に対する意識が大きく変化している。続編がこうした現代的なテーマをどう扱うのか注目される。
アン ハサウェイのファッション
前作の大きな魅力の一つが、目を奪われるようなファッションだった。アンドレアの服装の変化、ミランダの完璧なスタイル、パーティやファッションショーの華やかさなど、視覚的な楽しみが満載だった。
続編でも、この要素は健在だろう。ティザー予告編を見る限り、ゴージャスな衣装と洗練されたスタイリングが期待できる。特に、アン ハサウェイのファッションがどう進化しているかは大きな注目点だ。20年後のアンドレアは、どんなスタイルを確立しているのだろうか。
また、2026年という設定であることを考えると、最新のファッショントレンドが反映されるはず。サステナブルファッション、ジェンダーレスなスタイル、テクノロジーとファッションの融合など、現代的な要素が取り入れられる可能性もある。
サブキャラクターたちのその後
エミリー・ブラントが演じたエミリーは、前作で最もコミカルなキャラクターの一人だった。ミランダの第一アシスタントとしてパリ行きを夢見ていた彼女だが、最終的にその機会をアンドレアに奪われる形になった。続編では、彼女がどんなキャリアを歩んできたのかが描かれるだろう。ファッション業界に残っているのか、それとも別の道を選んだのか。アンドレアとの再会シーンがあれば、かつてのライバル関係がどう変化しているかも見どころだ。
スタンリー・トゥッチ演じるナイジェルも重要な存在だ。前回の裏切りエピソードで、彼はミランダによって夢を奪われた。しかしその後、彼がどう立ち直ったのか、あるいは今もミランダと働いているのかは大きな謎だ。彼の温かい人柄と鋭い洞察力は、続編でも物語に深みを与えてくれるだろう。
現在、ディズニープラスで『プラダを着た悪魔』が配信中だ。いつでも好きな時に、あの名シーンを楽しむことができる。



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