
留学生 英語話せない
「なぜ私は英語がしゃべれないんだろう?」
留学先での日々は、想像していた以上に厳しく、会話がうまくいかないことで心が折れそうになることもあるでしょう。
本記事では、留学生で英語がしゃべれない理由とその先にある一歩について、経験やデータを交えながらお伝えします。あなたの今に、少しでも希望を届けられますように。
話せないのは“自分だけ”じゃない——多くの留学生が抱える現実
留学すれば自然に英語が話せるようになる。
そんな期待を胸に渡航した人は多いはずです。しかし、実際には「話せるようにならなかった」と感じる人が全体の7〜8割にのぼるとも言われています(出典:EF EPI英語能力指数)。
このような状況は、あなただけの問題ではありません。
言語習得には「理解できるけれど、まだ話せない」期間、いわゆる“サイレントピリオド”が存在するとされており、これは誰にでも訪れる自然な過程です。焦らず、まずは自分の状態を冷静に見つめることから始めてみましょう。
なぜ話せない? 留学生が直面しやすい5つの壁
①英語環境にいても、日本人と固まりがち
語学留学の現地でも、つい同じ言語を話す日本人同士で行動してしまうケースは少なくありません。
言葉の壁や文化の違いに不安を感じる場面で、安心できる相手と過ごすのは自然な行動です。しかしその結果、英語を使う機会が限られ、環境の恩恵を十分に受けられない状況が生まれがちです。
英語漬けの生活を想像していたのに、気づけば日本語ばかりを話していた……そんな人も少なくありません。
特に、授業以外の時間を日本人の友達と過ごすことで、「英語を話さなくても生活できてしまう」状態が定着してしまうこともあります。この状況から抜け出すためには、あえて一人で行動してみたり、外国人のルームメイトを選ぶなどの工夫も有効ではないでしょうか。
② 失敗が怖くて発言できない心理
「間違えたら恥ずかしい」「笑われたらどうしよう」という不安から、なかなか発話に踏み切れない人も多くいます。
周囲がスムーズに英語を話しているように見えると、自分の発音や言い回しが気になって言葉が出てこなくなることも。
しかし、語学習得には“失敗を通じて覚える”プロセスが不可欠です。
むしろ、間違えるたびに修正されることで、正しい使い方が身についていきます。発言する勇気を持つことが、英語力向上のスタートラインです。
③ インプットに偏り、アウトプット不足
単語や文法をノートにまとめるなどの“勉強”はしていても、「話す」練習の時間が圧倒的に足りていないという声はよく聞かれます。
英会話は筋トレのように、“使うことでしか鍛えられない”スキルなのです。
特に、日本の英語教育は筆記中心であり、リスニングやスピーキングの機会が少なかった人にとっては、留学先で急に会話を求められることに戸惑うのも当然です。
たとえ文法を完璧に理解していても、口に出して練習していなければ、実践ではなかなか言葉が出てきません。
④ 英語レベルの錯覚(テスト点数≠会話力)
TOEICや英検で高得点を取っていても、実際の会話では戸惑う……そんな経験をした人は少なくありません。
読み書き中心のテストでは測れない「反射的に言葉を返す力」や「表情・声のトーンを読み取るスキル」は、日常のやり取りの中で鍛えられていきます。
そのため、「試験で点が取れているのに話せない」という状態は、むしろ自然なことかもしれません。
英会話は知識より“慣れ”がものを言う分野。スコアの高さを過信せず、地道なアウトプットを重ねることが近道になります。
⑤ 留学生活への適応ストレス・ホームシック
慣れない海外生活や文化の違いに戸惑い、メンタル面で疲れてしまうことも。
特に最初の1〜2ヶ月は、食事や気候、生活リズムの違いに順応するだけでも大きなエネルギーを必要とします。そうした状態では、英語に集中する余裕もなくなり、会話がうまくいかない原因になる場合もあります。
また、日本での「自分らしさ」が通じない環境に置かれることで、自信を失いやすくなります。
ホームシックや孤独感を抱えると、英語に対する意欲も低下しがちです。留学中は心のケアも含めて、自分の状態を整える工夫が必要です。
話せないことで自信を失いかけた、ある留学生のリアル
英語が話せずに悩んだ体験は、多くの留学生が共有するリアルな現実です。
たとえば、以下の記事では、イギリス留学中に話せない自分を責めていた体験が語られています。
「思っている以上に英語が聞き取れません。呪文を聞いている感じです。友だちになったとしても、英語が聞き取れない、話せない状態だと、そんな自分にがっかりしちゃうんだよね。ですが、なんとかたくさん友達ができ、1ヶ月経った今はある程度聞き取れるようになりました。」(参考:イギリス留学体験談)
このようなつらい経験をした人も、時間をかけて少しずつ「話せない自分」を受け入れ、前に進んでいます。小さな一歩でも、自分から話す勇気が“変化のきっかけ”になるかもしれません。
「話せるようになる」ために今日からできること
① 単語やフレーズのアウトプット習慣
覚えた表現は“使ってこそ”定着します。朝の身支度をしながら、独り言でフレーズを言ってみるだけでも、脳はしっかり反応しています。
たとえば、「I’m getting ready for school」や「Where is my wallet?」といった、日常の中でよく使いそうなフレーズを声に出すだけで、英語の「反射神経」が育ちます。
また、日記やSNSに英語で短い一言を投稿する習慣も有効です。
「今日の気分はどうだったか」「明日の予定は何か」を一文で表現することで、インプットした語彙を実際にアウトプットする機会をつくることができます。人に見られることで適度な緊張感が生まれ、より記憶にも残りやすくなります。
こうした日常的なアウトプットの積み重ねが、話す力の土台となるはずです。
H3:② 完璧な文法を手放すこと
ネイティブスピーカーでも文法ミスはします。実際、日常会話においては、文法的に正確な言い回しよりも、相手に自分の意図が伝わることのほうが重要と考えられているようです。
また、話す相手が必ずしもネイティブスピーカーとは限りません。
多くの英語話者は第二言語として英語を使用しており、彼らも完璧な文法で話しているわけではないようです。むしろ、伝われば良いというスタンスが一般的なのかもしれません。
このように、世界中で使われている英語は“グロービッシュ(Global English)”とも呼ばれ、完璧な文法よりも、意思疎通ができるかどうかに重点が置かれているとされます。
「話す=正しく話す」という固定観念を手放すことで、会話に対する心理的なハードルは少し軽くなるのではないでしょうか。大切なのは、伝えたい気持ちがあるかどうか。それが、英語でのコミュニケーションの出発点になっていくはずです。
③ 英語を“話す目的”を思い出す
「英語を話して何をしたいのか?」を再確認すると、焦りが少しだけ軽くなります。勉強の先にある“誰かと通じ合う未来”を思い出すことがモチベーションにつながります。
④ 現地の人との“短い会話”を増やす
レストランやバス停でのひと言でも、立派な英会話の練習です。毎日ひとこと、「ありがとう」「どこにありますか?」など、使える場面を探してみましょう。
⑤ 音読・シャドーイングの習慣化+おすすめ教材
アクティビティ | 目安時間 | おすすめ教材 |
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音読 | 5〜10分 | NHKラジオ英会話、瞬間英作文など |
シャドーイング | 10分 | YouTube、TED Talks |
独り言英会話 | 隙間時間 | 英会話フレーズアプリ |
「話せない時間」にも意味がある——焦らず成長するために
第二言語習得理論(SLA)では、「聞く・理解する」時間(サイレントピリオド)を経て、話す力が芽生えるとされています。
この期間に焦って自己否定してしまうと、語学そのものが嫌いになってしまう危険性も。むしろ「今は吸収している時間」と認識できれば、不安が和らぎ、自然な学習プロセスに乗っていけるはずです。
H2-6:不安や孤独に飲み込まれないためのセルフケアと環境調整
英語学習の悩みは、実は“生活環境やメンタル”が大きく関係していることも。
ポイント
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学生寮やホームステイでのコミュニケーション環境
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適度な運動や睡眠で心を整えること
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日記やSNSで「今日話せたこと」を記録する習慣
語学は単なるスキルではなく、“日々の積み重ねの中で育っていくもの”です。暮らし全体が学習環境であると捉えてみてください。
今の自分を認め、次の一歩へ——DMM英会話という選択肢も
「もっと早く話す練習をしておけばよかった」——そう思った方に、今からできることのひとつが、オンライン英会話です。
DMM英会話は、フィリピンやカナダなど多国籍の講師と気軽にマンツーマンで話せる環境が魅力。
自分のペースで「失敗しても大丈夫」な場を持てることが、安心感につながります。
帰国後や長期休暇中にも継続できる点も強みです。英語を話す勇気を取り戻すひとつの手段として、検討してみる価値はあるかもしれません。
英語が話せないあなたへ——その悩みは、伸びる兆し
話せない苦しさは、あなただけのものではありません。そしてその悩みこそ、語学と真剣に向き合っている証拠でもあります。
今日できる小さな一歩を積み重ねながら、「話せるようになりたい」という気持ちを大切にしていきましょう。
きっと英語は、あなたの人生をもっと広げてくれるはずです。