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2026年世界が注目する日本舞台映画4選ーーハリウッドが日本を舞台に選ぶ理由

2026年世界が注目する日本舞台映画4選ーーハリウッドが日本を舞台に選ぶ理由

2026年は、国際的なスター俳優や映画作家たちが、日本を舞台に新たな挑戦を行う節目の年となりそうだ。

オスカー俳優のブレンダン・フレイザー、若き才能として世界を席巻するティモシー・シャラメ、そしてカンヌ国際映画祭で評価を受けた濱口竜介監督――彼らが日本という場所を選び、それぞれの視点から物語を紡ぎ出そうとしている。

日本発と言えば、『鬼滅の刃』などのアニメーションが国際的評価の中心だろう。だが、2026年は実写映画の分野においても、日本が『撮られる場所』『語られる舞台』として選ばれ始めている。

本稿では、そうした潮流を象徴する4つの作品を通して、日本映画が国際映画界の中で持ち得る可能性を探っていきたい。

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世界が日本に注目する理由は?

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2026年5月のカンヌ国際映画祭マルシェ・デュ・フィルムにおいて、日本が「Country of Honour(名誉国)」に選出された。

これは日本映画産業への国際的な評価の証であり、年間約1,200本の映画を製作、年間1億5,000万人もの観客動員数を誇る日本市場の底力が認められた形だ。

カンヌ市場のエグゼクティブ・ディレクター、ギヨーム・エスミオル史は「日本は映画史において特別な位置を占め、そのクリエイティブな遺産は世代を超えて映画製作者にインスピレーションを与え続けている」と述べている。

近年、韓国が『パラサイト 半地下の家族』(2019)や『イカゲーム』(2021)で世界を席巻したように、アジア圏のコンテンツが国際的な主流へと躍進する中、日本映画はアニメーション以外の分野で存在感を発揮できていなかった現実がある。

2026年に日本を舞台とした国際共同製作や大型プロジェクトが集中するのは、決して偶然ではなく、世界の映画産業が日本の持つ独特の文化的資産とロケーション価値を評価し始めた証とも言えるのではないだろうか。

『レンタル・ファミリー』
オスカー俳優が日本で見つけた家族の物語

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2026年2月27日に公開される『レンタル・ファミリー』は、アカデミー賞主演男優賞を受賞したブレンダン・フレイザーが主演を務め、全編日本ロケで撮影された感動作だ。

HIKARI監督の長編第2作となる本作は、日本を舞台にしたオリジナル作品として制作された。フレイザーは映画『ザ・ホエール』(2022)でのオスカー受賞後、次回作としてこの日本舞台作品を選び、日本に長期滞在しながら撮影に臨んだという。

物語の舞台は東京。レンタル・ファミリー社の俳優として働く人々が、孤独な依頼者たちに疑似家族を演じるサービスを提供する物語が描かれる。共演には平岳大、柄本明、山本真理らが名を連ねるほか、今作で注目を集めるゴーマン・シャノン・眞陽にも注目だ。

フレイザーは彼女について「いままで共演した中で最高の女優だ」と絶賛している。

トロント国際映画祭でワールドプレミア上映を迎えた本作は、上映終了と同時にスタンディングオベーションが巻き起こるなど、強い反響を呼んだ。

米『ハリウッド・リポーター』は、ブレンダン・フレイザーについて「感情の奥行きと卓越したコメディの間合いを見事に融合させた、キャリア屈指の演技」と絶賛した。

さらに、物語の背景として映し出される東京の街並みや、車窓から流れる風景も作品の情感を深める重要な要素となっている。

『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』
ティモシー・シャラメの伝説的演技

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2026年3月13日公開の『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』は、ティモシー・シャラメが卓球選手マーティ・マウザーを演じるA24製作の最新作だ。

ニューヨークの靴屋で働きながら卓球で世界一を夢見るマーティが、世界選手権で敗れた日本人選手エンドウに勝つため、次回日本で開催される世界選手権への出場を目指す物語である。

監督・脚本を務めるのは『アンカット・ダイヤモンド』(2019)で知られるジョシュ・サフディ。

卓球人気の低いアメリカで世界を夢見る天才プレイヤーが、不倫相手の妊娠や選手資格はく奪、資金難といった困難に直面しながらも、「夢より大事なもの」を見つけていく過程が描かれる。

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本作の中で日本は、マーティにとって旅の終着点であり、夢を形にするための舞台として位置づけられている。

アカデミー賞主演男優賞に2度ノミネートされたシャラメが、再びオスカー候補として有力視される本作は、世界の観客に日本という場所の象徴性を印象づける作品となるだろう。

『急に具合が悪くなる』
濱口竜介監督が描く日仏の魂の交流

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『ドライブ・マイ・カー』(2021)でカンヌ国際映画祭脚本賞とアカデミー賞国際長編映画賞を受賞した、濱口竜介監督の最新作『急に具合が悪くなる』も2026年に公開される。

フランス、日本、ドイツ、ベルギーの国際共同制作となる本作は、哲学者と人類学者が交わした20通の往復書簡『急に具合が悪くなる』(宮野真生子・磯野真穂著)を原作としている。

舞台は、パリ郊外にある介護施設「自由の庭」。

施設長のマリー=ルー・フォンテーヌ(演:ヴィルジニー・エフィラ)は、入居者一人ひとりに寄り添う人間的なケアを理想に掲げながらも、慢性的な人手不足やスタッフとの価値観の違いに頭を悩ませていた。

そんな施設に、闘病生活を送る日本人演出家・真理(演:岡本多緒)が入居してくる。

文化も背景も異なる二人の出会いは、次第に施設内に新たな空気をもたらしていくが、ある日、真理が突然体調を崩したことをきっかけに、マリー=ルーとの関係は大きく変化する。

本作は日本人監督が国際共同製作の枠組みでフランスを主舞台としながらも、日本人キャラクターを重要な役割として配置し、文化を超えた人間の普遍的なつながりを描く試みだ。

濱口監督の繊細な演出と深い人間洞察が、日本映画の国際的プレゼンスをさらに高める一作となるだろう。

『The Smashing Machine』
ドウェイン・ジョンソンが東京で挑んだ格闘ドラマ

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ドウェイン・ジョンソン主演、ベニー・サフディ監督による伝記スポーツドラマ『スマッシング・マシーン(原題:The Smashing Machine)』も、2026年公開予定の注目作だ。

元レスラーでMMA選手のマーク・カーの人生を描く本作は、カナダ・バンクーバーでの撮影を基盤としながら、東京での実地ロケーションによって、作品に魂を吹き込んでいる。

同作の撮影にあたり、サフディ監督は徹底したリアリズムを追求し、セットでは再現しきれない“本物の東京”を求めてキャストとスタッフを現地へ送り込んだ。

また、ドウェイン・ジョンソンも自身のインスタグラムで、東京での撮影風景や日本の料理、街の景色をたびたび投稿し、「日本での撮影を楽しんでいる」とコメント。

超現代的なネオンと歴史ある伝統がせめぎ合う東京のエネルギーは、1990年代後半のMMAブームの空気感を鮮烈に呼び起こし、作品全体に生々しいドキュメンタリータッチの質感を与えている。

日本映画が世界に割って入る道筋

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アニメという圧倒的な強みを持ちながらも、実写映画では明らかに後れを取ってきた日本映画産業。

しかし2026年は、国際的なスター俳優たちが日本を舞台に選び、日本人監督が世界を舞台に羽ばたく、日本映画の新たな可能性が開かれる年となって欲しいものだ。

ハリウッドの製作費高騰やアジアコンテンツの台頭という環境の変化が、日本映画に世界の間に割って入るチャンスを与えているのかもしれない。

これら4作品の成功が、日本映画の未来を大きく変える起点となるかもしれない。

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