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クリスチャン・ベールやアル・パチーノ…役作りがすごい俳優5選ーー減量に引きこもりなど…

クリスチャン・ベールやアル・パチーノ…役作りがすごい俳優5選ーー減量に引きこもりなど…

人々の心に刺さる名演技を披露し、映画界を牽引する世界を代表する俳優たち。その映画史に残る名演技の裏には、俳優たちの想像を絶する役作りが存在する。時には極限まで体重を落とし、精神を削り、役に人生を捧げる。そうした彼らの献身的な取り組みは、スクリーン上で観客の心を揺さぶる力を生み出してきた。

その俳優の唯一無二のアプローチには、ファンを驚かすほどの取り組みもある。本稿では、今でも語り継がれる俳優の衝撃的なアプローチを紹介したい。

Are You SURE?シーズン2

ヒース・レジャー
ジョーカーに命を捧げた6週間の隔離生活

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本企画を語る上で外せないのがヒース・レジャーだ。

『ダークナイト』(2008)でジョーカーを演じたヒース・レジャーは、撮影開始前に6週間にわたってロンドン郊外のホテルに単独で籠もり、役作りに没頭したことで知られる。

しかし、その役作りが影響したことで命を落としたこの伝説の俳優は、『役作りの素晴らしさ』と共に『恐ろしさ』をこの世に知らしめることになった。

当時のレジャーは、原作コミックを読み漁り、ジョーカー自身として日記をつけ、精神異常者の心理を理解するために専門書をとにかく読み込んだと言われている。

監督を務めたクリストファー・ノーランは、当時のレジャーの様子を「脚本が完成する前から取り憑かれたように役作りをしており、その徹底ぶりに監督自身が気が気でなかった」とまで明かしていた。

そのような役作りで挑んだ『ダークナイト』の撮影は無事に成功。しかし、次作『Dr.パルナサスの鏡』の撮影中には、肺炎や重度の不眠症にも悩まされてしまう。それでも、彼は医師の静養勧告を拒否して撮影を続けていたという。

そして2008年1月22日、レジャーは急性薬物中毒により28歳という若さでこの世を去ることとなった。死後、彼のジョーカー役はアカデミー賞助演男優賞を受賞し、その演技は永遠に映画史に刻まれた。

命を削ってまで演技へ没頭した俳優はヒース・レジャー以外にいないだろう。

クリスチャン・ベール
29kgの激痩せから45kgの急増量へ

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クリスチャン・ベールは、役作りのための肉体改造において最も極端な変化を見せた俳優の一人である。

映画『マシニスト』(2004)では、謎の不眠症に悩まされる衰弱した男を演じるため、周囲に止められるまで減量を続け、約29kgもの体重を落とした。その痩せ細った姿は観客に強烈な衝撃を与え、現在でも語り継がれる役作りの姿として知られている。

さらに驚愕すべきは、『マシニスト』撮影後のわずか半年間で約45kgもの増量を成し遂げたことである。筋肉質な肉体を作り上げ、映画『バットマン ビギンズ』(2005)のオーディションに臨んだ。

半年間で約54kgから約100kgへの変貌は、人間の身体能力の限界に挑戦するものだったに違いない。

その後も『戦場からの脱出』(2006)で約30kg減量、『ザ・ファイター』(2010)で約14kg減量と、役に応じて自在に肉体を変化させ続けている。

また『バイス』(2018)では、ディック・チェイニー副大統領を演じるため約18〜20kgの増量に挑むなど、ここまでの体重の増減を自在にコントロールできる俳優はいないだろう。

マシュー・マコノヒー
21kgの減量でキャリアを変えた

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映画『評決のとき』で主役の座を射止め、『アミスタッド』で若手実力派の地位を固めたマシュー・マコノヒー。その後『インターステラー』や『TRUE DETECTIVE/トゥルー・ディテクティブ』など多数の作品で活躍してきたが、キャリアの転機となったのが『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)だった。 ​

同作でマコノヒーは、エイズ患者を演じるため、彼は21kg(47ポンド)もの減量を敢行。83kgあった体重を62kgまで落とし、棒のように細い体と頬がこけた姿を披露している。

当時は、マッチョな俳優として知られていたマシュー。その痛々しい風貌が、役作りの過酷さを物語っている。その努力は報われ、マコノヒーはオスカー初ノミネートにして、第86回アカデミー賞主演男優賞を獲得した。

Are You SURE?シーズン2

アル・パチーノ
盲学校通いと視覚遮断生活で盲目を体現

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『ゴッドファーザー』(1972)でマイケル・コルレオーネ役に抜擢、その後『セルピコ』(1973)、『ゴッドファーザー PART II』(1974)、『狼たちの午後』(1975)と、1970年代に4度アカデミー主演男優賞にノミネートされた経歴を持つアル・パチーノ。

現在も、映画界を牽引するハリウッドスターとして知られている。

そんなメソッド演技の実践者として知られるパチーノが、念願のアカデミー主演男優賞を獲得したのは『セント・オブ・ウーマン/夢の香り』(1992)だった。 ​

パチーノは同作で、盲目の退役軍人フランク・スレード中佐を演じるにあたり、役作りのため盲学校に通い、視覚障害者の生活を学んだ。さらには、撮影前に自らが視力を失ったと仮定した生活を送り、現場スタッフにもそれに合わせた対応を求めたという。

この徹底したアプローチにより、パチーノは偏屈で人生に絶望した元軍人というキャラクターを熱演。幾多の荒波をくぐり抜けてきた男が、純粋な若者との出会いを通じて少しずつ人生を取り戻していく過程は、俳優であることを忘れさせるほど自然で、観客は否応なく物語の内側へ引き込まれる。

その圧倒的な存在感と表現力は、パチーノの直向きな役へのアプローチが生んだものに違いない。

オースティン・バトラー
年間プレスリーに憑依し続けた結果

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『エルヴィス』(2022)でエルヴィス・プレスリーを演じてアカデミー賞主演男優賞にノミネートされ、その後『デューン 砂の惑星PART2』(2024)でフェイド=ラウサ役を演じるなど、急速に注目を集めているオースティン・バトラー。

特に『エルヴィス』での役作りは、彼のキャリアを決定づける骨の折れるような没頭ぶりだったという。 ​

バトラーは、プレスリーの歩き方や話し方、歌い方のすべてを身につけるため、3年間にわたってプレスリーの声を聴き続けた。その結果、その声色やリズムはバトラー自身の声や身体感覚、さらにはDNAにまで染みついたと語られるほどだ。

また歌唱シーンの特訓では声を潰してしまい、声域がかすれるほどだったが、初期の楽曲の歌唱はすべて自分で担当することに。

撮影の過酷さは肉体面にも及び、クランクアップの翌日から体が機能不全に陥り始めたという。激しい痛みにより朝4時に目を覚まし、そのまま病院へ搬送され、1週間寝たきりになるほど、まさに満身創痍の状態だった。

精神的な負担もまた計り知れない。エルヴィスの元妻プリシラ・プレスリーと初めて対面した際には、その重圧と感情の高ぶりから、バズ・ラーマン監督とともに涙を流したと語られている。

その後も彼は歩みを止めることなく、『デューン 砂の惑星 PART2』では再び大胆な肉体改造に挑戦。ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督との対話を重ねながらフェイドというキャラクターを構築するなど、役に全身全霊で向き合い続ける俳優である。

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