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3位 ケイト・ブランシェット
知性と美しさが融合した演技の女王

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オーストラリア出身のケイト・ブランシェットは、50代を迎えてもその知的な美しさと圧倒的な演技力で観客を魅了し続けている。1998年の『エリザベス』でゴールデングローブ賞主演女優賞を獲得してから、ケイトキャリアは一貫して高い評価を受けてきた。

50代に入ってからも彼女の活躍は止まらず、2022年には『TAR/ター』で第79回ヴェネチア国際映画祭女優賞、第80回ゴールデングローブ賞主演女優賞を受賞した。この作品は第95回アカデミー賞でも主要6部門にノミネートされ、世界最高峰の楽団で主席指揮者に抜擢された女性が追い詰められていく様を描くサイコスリラーとなっている。

ケイトの色褪せない魅力の秘密は、完璧主義に陥らず、自分の内面と向き合い続ける姿勢にあると私は思う。舞台女優として劇場でシェイクスピア劇を演じていた頃から、彼女は常に『役を生きる』ことに情熱を注いできた。1993年にシドニー劇場批評家協会賞の新人賞と最優秀女優賞をダブル受賞したのは、その熱量が認められた証だろう。

映画の世界に進出してからも、『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズでエルフの女王ガラドリエルを演じたかと思えば、『ブルー・ジャスミン』では転落していく女性の脆さを生々しく表現する。このように振り幅の大きい役柄に挑み続けることで、彼女は常に新鮮な驚きを観客に与え、自分自身も成長し続けている。

年齢を重ねても輝き続けられるのは、安全な場所に留まらず、未知の領域に飛び込む勇気を持ち続けているからに他ならない。

2位 メリル・ストリープ
50代以降に開花した圧倒的演技力

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ハリウッド界で、多くの俳優から憧れられるメリル・ストリープ。間違いなく映画界に伝説を残している人物のひとりだろう。若き頃から、メリルの活躍は目を見張るものがあったが、実は50代に入ってからむしろキャリアのピークを迎えた稀有な女優でもある。

現在76歳の彼女が常に第一線で活躍し続けている事実は驚異的だ。さらに注目すべきは『プラダを着た悪魔』や『マンマ・ミーア』といった代表作が、すべて彼女が50代に入ってからの作品であることだろう。

アカデミー賞に21回ノミネートされ、3度受賞という記録を持つメリル・ストリープ。そのうち2度の受賞は、50代以降である。60歳で『ジュリー&ジュリア』、62歳で『マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙』によりアカデミー賞主演女優賞を獲得しており、50代以降だけでも9度のノミネートをされた。

この事実は、女優としての価値が年齢とともに高まり続けることを証明している。

メリルのウェルビーイングな生き方は、年齢を言い訳にせず、常に新しい役柄に挑戦し続ける姿勢にある。

『未来を花束にして』や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』など、近年も社会的メッセージ性の強い作品に積極的に出演し、演技を通じて世界に影響を与え続けている。

彼女のキャリアは、女優という職業に定年など存在しないことを示す最高の事例だろう。

1位 ニコール・キッドマン
挑戦を続ける不屈の女優魂

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オーストラリア出身のニコール・キッドマンは、40年以上のキャリアで100作品以上に出演し、アカデミー賞をはじめ数々の栄誉に輝いてきた名実ともにハリウッドを代表する女優だ。しかしニコールの真の凄さは、50代を迎えてからも安全な道を選ばず、年齢に縛られることなく新たな役柄へ挑み続けている点にある。その飽くなき探究心こそが、彼女を色褪せない存在にしている源泉だと私は思う。50代は多くの女優にとって転機となるが、ニコールにとっては新境地を切り開く時期となった。​

キャリアの転機となったのは2002年公開の『めぐりあう時間たち』である。美しい鼻に特殊メイクを施してバージニア・ウルフを演じた彼女は、アカデミー賞主演女優賞を獲得し、演技派女優としての地位を確立。その後も『ラビット・ホール』や『LION/ライオン ~25年目のただいま~』といった代表作を重ね、着実にキャリアを積み上げてきた。

50代に入ってからの活躍も目覚ましく、2017年には自身が製作総指揮・主演を務めた『ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~』が第69回プライムタイム・エミー賞で最多5部門を受賞、自身も初のエミー賞を獲得している。撮影当時50歳という年齢で、『アクアマン』ではヒーロー作品で初めて激しいアクションに挑んだことも話題となった。​

50代を迎えたハリウッド女優たちが体現しているのは、年齢を言い訳にせず、むしろそれを武器に変える強さだろう。彼女たちのキャリアを見れば明らかなように、人生経験が演技に深みをもたらし、知性と感性のバランスが美しさを不変のものにしている。

彼女たちのキャリアと生き方は、年齢を重ねることの美しさと強さを私たちに教えてくれるのではないか。そして何より、女性が輝き続けるために必要なのは、自分自身を信じ、挑戦し続ける勇気なのだということを証明している。

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