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大谷翔平役は誰がやるの? ハリウッドが水原一平受刑者をドラマ化、『ワイスピ』監督が描く大谷との光と影

大谷翔平のイラスト画像

ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手の元通訳である水原一平受刑者の賭博スキャンダルが、アメリカでドラマシリーズとして映像化されることが正式に決定した。制作を手がけるのは米ケーブルテレビ局『Starz』とライオンズゲート・テレビジョン。監督には映画『ワイルド・スピード』シリーズで知られるジャスティン・リンが就任することが明らかになっている。

水原一平被告を題材にしたドラマ化の詳細が明らかに

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海外メディアが2025年12月9日(現地時間)に一斉に報じたところによると、ドラマシリーズは「無職の浮浪者だった水原が大谷翔平という世界的スターの通訳として国際的アイコンへと上り詰め、そして違法賭博に溺れて転落していく軌跡」を描く内容になるという。

実はこのドラマ化の動きは事件発覚直後の2024年5月頃から進められており、当初はMLBとの関係性から放送権の売却先が決まらず、一時的に暗礁に乗り上げていたとも報じられていた。水原受刑者に懲役57カ月(約4年9カ月)の判決が確定し、事件の全容がある程度明らかになったことを受け、プロジェクトが本格始動したようだ。

監督は『ワイルド・スピード』のジャスティン・リン

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脚本を担当するのは、マイケル・ジョーダンとナイキの契約を描いた映画『AIR/エア』(2023年)で高い評価を受けたアレックス・コンヴェリー。

コンヴェリーは脚本家としてだけでなく、ショーランナー(制作統括)およびエグゼクティブプロデューサーも兼任することが発表されており、彼の手腕が期待される。監督のジャスティン・リンは『ワイルド・スピード』シリーズの第3作『東京ドリフト』から第6作までを手がけたほか、『スター・トレック BEYOND』などでもメガホンを取った実力派で、今回は監督に加えて共同脚本とエグゼクティブプロデューサーも務める。

さらに、トニー賞を受賞した舞台プロデューサーのスコット・デルマンや、元スポーツ・イラストレイテッド誌の記者アルバート・チェンも制作陣に名を連ねている。

水原一平被告と大谷翔平の関係

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水原受刑者は2024年3月、大谷選手の口座から約1700万ドル(約24億円)を不正に引き出し、違法ブックメーカーへの賭博の支払いに充てていたことが発覚した。

検察の調査によると、賭けの総額は3億ドル(約435億円)にものぼったとされる。

ドラマシリーズでは、二人が大谷選手が18歳で北海道日本ハムファイターズに入団した頃から始まった関係性と、信頼から裏切りへと変化していく過程が描かれることになる。

Starz側の説明では「大谷翔平というMLB MVPのめざましい成功の裏側」と、彼の通訳がどのようにして巨額のギャンブルスキャンダルに巻き込まれていったのかを内側から描くという。

一体誰がどのようにキャスティングされる?

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現時点では、ライオンズゲートとStarzは正式なキャスト発表を行っておらず、大谷翔平選手や水原一平受刑者、その他の主要人物を演じる俳優はまだ確定していない。

制作チームは開発と脚本作業に注力しており、キャスティングの詳細については今後の発表を待つしかない状況だ。とはいえ、SNSでは早くも「大谷翔平役は誰が演じるのか」「日本人キャストはどうなるのか」といった憶測が飛び交っている。

大谷翔平役の有力候補を考察

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個人的な見解として、大谷翔平選手役のキャスティングは非常に難しい挑戦になるだろう。身長193cm、体格、そして何より「二刀流」という圧倒的な存在感を持つ大谷選手を演じられる俳優は限られている。

ハリウッド映画で活躍する日系俳優の中では、真田広之や渡辺謙といったベテラン勢は年齢的にミスマッチだ。むしろ若手俳優から抜擢される可能性が高く、注目すべきは『SHOGUN 将軍』でエミー賞を受賞した真田広之がプロデューサーとして関わる形で、彼が推薦する若手日系俳優が起用されるシナリオもありえるのではないか。

また、ドラマが大谷選手の現役時代を描くのであれば、実際の野球技術を持つ元プロ野球選手や日本の俳優からの起用も考えられる。『ミナリ』や『バレット・トレイン』に出演した平岳大のような、演技力と国際的認知度を併せ持つ俳優が候補にあがるかもしれない。

水原一平役と日本人キャストの予想

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水原一平受刑者役については、通訳としての語学力と「無職の浮浪者から国際的アイコンへ」という劇的な変化を演じられる俳優が求められる。ハリウッドで活躍する日系アメリカ人俳優、たとえば『HEROES』で知られるマシ・オカや、日本国内で高い演技力を評価されている俳優が考えられるだろう。

水原受刑者はバイリンガルであるため、日本語と英語の両方を自然に操れる俳優が理想的だ。また、大谷選手の日本時代のチームメイトやコーチ、家族といった脇を固める日本人キャストには、菊地凛子や岡本多緒といった国際的な映画に出演経験のある女優陣、あるいは日本のテレビドラマで活躍する演技派俳優が起用されることが予想される。

ジャスティン・リン監督は『ワイルド・スピード: TOKYO DRIFT』で日本を舞台にした経験があり、日本人キャストの起用には精通しているはずだ。

海外メディアの反応と日本配信の可能性

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アメリカのメディアや視聴者の間では、このドラマ化に対して賛否両論の声が上がっている。ESPN や Yahoo Sports といったスポーツメディアは、事件の詳細が明らかになることへの期待感を示す一方で、「被害者である大谷選手の気持ちを考えると複雑」「スキャンダルをエンターテインメントにしていいのか」といった懸念の声もある。

正直なところ、大谷選手本人やその家族にとっては、自分たちの信頼が裏切られた経緯が世界中でドラマ化されることは決して心地よいものではないだろう。ただし、事件の当事者が日本人であること、そして大谷選手の圧倒的な人気を考えると、NetflixやAmazon Prime Video、Disney+といった主要ストリーミングサービスでの日本配信も十分に考えられる。

ドラマが描く「信頼と裏切り」のテーマ

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このドラマシリーズが注目される最大の理由は、単なるスキャンダルの再現ではなく、「信頼」「裏切り」「富と名声の罠」という普遍的なテーマを扱っている点にある。

大谷選手と水原受刑者の関係は、18歳の新人時代から10年以上にわたって築かれてきたものであり、その深い絆が金銭問題によって崩壊していく過程は、ドラマとして非常に重い意味を持つ。

アレックス・コンヴェリーは『AIR/エア』で、ビジネスの舞台裏における人間ドラマを見事に描き出した実績があるため、今回も単なるスキャンダル物ではなく、人間の内面に迫る作品になることが期待される。

個人的には、このドラマが大谷選手の偉業を貶めるのではなく、スポーツ界における人間関係の複雑さと脆さを描くことで、視聴者に深い洞察を与える作品になることを願っている。

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