「英会話を独学で始めたいけれど、何から手をつけるべき?」と迷う人は多いでしょう。
単語、文法、リスニング…方法は無数にありますが、レベルや目的に合った始め方を選ぶことが大切です。
この記事では社会人や学生、大人・子供別に最適な第一歩を解説します。
記事のポイント
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英会話独学は「目的」と「レベル」で始め方が変わる
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社会人はゼロから効率よく学べる勉強法が必要
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学生(高校生・中学生)は学校英語を活かした独学が近道
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子供や初心者は無料アプリを取り入れて楽しく継続できる
英会話学習の独学は何から始める? 最初の一歩の考え方
英会話の独学を始めるとき、まず考えるべきは「なぜ英語を話せるようになりたいのか」という目的です。
そして、現在の自分の英語レベルを正確に把握することが何よりも重要となります。たとえば、海外旅行で簡単なコミュニケーションを取りたい人と、ビジネスでネイティブと交渉したい人では、学習のゴールも方法も大きく変わってきます。
この目的が曖昧なままだと、モチベーションを維持することが難しくなり、途中で挫折してしまう可能性が高まります。
あなたが英語を学ぶ目的は、日常生活で使える簡単な英会話を身につけることでしょうか? それとも、仕事で成果を出すためにビジネス英会話を習得することでしょうか?
多くの場合、日本人が英会話の独学でつまづく理由は、この目標設定の段階で、やみくもに単語を暗記したり、難しい文法書を読み始めたりしてしまうことです。
まずはあなたの目的を紙に書き出し、そこから逆算して「最初の一歩」を決めましょう。
独学の最初の一歩を考えるチェックリスト
目的と目標の明確化 | 現在のレベルの把握 | 学習方法の検討 | |
目的 | 海外旅行、仕事、趣味、留学準備など、具体的な目的を一つに絞る。 | 簡単な自己紹介はできるか、中学レベルの文法は覚えているか。 | どの教材やアプリが目的に合っているか、無料体験はあるか。 |
目標 | 3ヶ月以内に簡単な自己紹介ができるようになる、半年後に海外出張で困らないなど。 | TOEICや英検などのスコア、または自己評価で客観的に判断する。 | 毎日15分続ける、週に3回練習するなど、具体的な計画を立てる。 |
必要なもの | 具体的なシーンで使いたい表現や単語リスト。 | 英語力の無料診断テストやレベルチェックが可能なアプリ。 | スマホ、イヤホン、ノート、ペンなど、いつでも学習できる環境。 |
英語を何から始めるか? 大人の場合は『目的に合わせる』
大人が英語を独学で始める場合、学生時代に学んだ知識がある程度残っていても、いざ話そうとすると言葉が出てこないという壁にぶつかりがちです。
これは、英語を知識として「インプット」するばかりで、実際に口に出して使う「アウトプット」の機会が圧倒的に不足しているためです。
たとえば、中学で習った基本的な文法や単語は知っていても、「私は〜が好きです」を「I like ~」と瞬時に言えない人が多くいます。
私が考えるに、大人で初心者の場合は、無理に難しい文法や表現を学ぶ必要はありません。
まずは、日常で使うであろう基本的なフレーズを丸ごと覚えてしまうのが効果的。
例えば、挨拶や感謝の言葉、簡単な質問、自分の意見を伝えるフレーズなど、使用頻度の高いものを厳選して練習するのがいいでしょう。
これは、スポーツで言えば、いきなり難しい技に挑戦するのではなく、基本的な構えや動きを徹底的に反復練習することに似ています。
このような学習法は、脳に「英語を話す回路」を作ることに役立ちます。
具体的には、まずは中学レベルの英文法と単語を復習し、その知識を土台として、「I like travel.」といったごく簡単な文章から、「I often travel to different countries because I want to learn about different cultures.」のように、少しずつ自分の意見や理由を付け足して長くする練習をします。
大人の目的別 英会話独学の始め方
目的 | 最初の一歩 | 具体的な学習内容 | おすすめの学習ツール |
旅行 | 簡単なフレーズの丸暗記 | 挨拶、道案内、注文、買い物で使う表現(約100フレーズ)を覚える。 | 旅行英会話の参考書、Youtube動画、無料アプリ(Duolingoなど) |
趣味 | 興味のある分野の単語と表現 | 映画や海外ドラマのセリフ、好きなスポーツの解説などを聞く。 | Netflix、YouTube、ポッドキャスト(外国人キャストが話す番組など) |
仕事 | ビジネスシーンの基本表現 | 自己紹介、会議での発言、メールの書き方など、仕事で使うフレーズ。 | ビジネス英会話の参考書、オンライン英会話の無料体験 |
社会人が英語の勉強をゼロから独学するコツ
社会人が英会話をゼロから独学する場合、限られた時間をいかに効率的に使うかが成功のカギとなります。
仕事や家事で忙しい日々の中で、まとまった学習時間を確保するのは難しいのが現実。そのため、通勤時間や昼休み、就寝前の数分間といった「スキマ時間」を最大限に活用することが重要です。
たとえば、通勤電車の中では、英単語帳を広げる代わりに、スマホの無料アプリやポッドキャストを使ってリスニング練習ができます。
また、ランチタイムには、英語のニュースを1分だけ聞いたり、簡単な英文を声に出して読んでみるのも良い練習になります。重要なのは、「毎日少しずつでも英語に触れる習慣」を身につけることです。
ある調査によると、1日15分の学習を毎日続けると、1ヶ月で約7.5時間、1年では約90時間の学習時間になるそうです。
これは、週に1回の英会話スクールに通う場合(1レッスン60分と仮定)の約1.5年分に相当する時間。
このように、スキマ時間を積み重ねることで、大きな英語力の向上に繋がることが分かります。
独学において、特に効果的なのがシャドーイングです。
これは、英語の音声を聞きながら、そのすぐ後を追って同じように発音する練習方法です。この方法を取り入れることで、リスニング力と発音の両方を同時に鍛えることができます。
さらに、フレーズや単語の定着にも繋がり、実践的な英語を身につける上で非常に有効です。YouTubeにはシャドーイング用の動画が豊富にありますので、ぜひ活用してみてください。
社会人のための効率的な独学ツール
ツール | 特徴と活用法 |
YouTube | 無料で膨大な量の英語学習動画が視聴可能。シャドーイング用の動画や、ネイティブの日常会話、ニュース解説など、目的に合わせて選べる。 |
ポッドキャスト | 音声コンテンツなので、通勤や家事をしながらの「ながら学習」に最適。様々な分野の番組があり、自分の興味のあるテーマから始められる。 |
AI翻訳ツール | 英文作成の補助ツールとして活用。自分が日本語で考えた文章を英語に翻訳し、自然な表現を学ぶことができる。また、発音チェック機能がついたものもある。 |
単語帳アプリ | 移動中や待ち時間に気軽に単語の暗記ができる。ゲーム感覚で学べるものや、苦手な単語を自動で繰り返し出してくれる機能もある。 |
英会話を独学で学習できるアプリの活用法と選び方
英会話の独学アプリは、手軽に始められるだけでなく、ゲーム感覚で楽しみながら継続できる点が大きな魅力です。
初心者でも取り組みやすいものから、上級者向けの専門的な内容まで、多種多様なアプリが存在します。しかし、数多くのアプリの中から自分に合ったものを選ぶのは難しいものです。
そこで、まずは「無料体験」を利用して、いくつかのアプリを実際に試してみることを強く推奨します。
アプリを選ぶ際には、主に以下の3つのポイントを比較検討してください。
ポイント
①:あなたのレベルに合っているか
→簡単すぎると退屈になりますし、難しすぎると挫折の原因になります。
②:目的のスキルを鍛えられるか
→リスニング、スピーキング、語彙力など、自分が伸ばしたい分野に特化した機能があるかを確認しましょう。
③:継続しやすいか」
→毎日続けられるような、ゲーム性やデザイン、通知機能など、モチベーションを維持する工夫がされているかどうかも重要です。
例えば、「Duolingo」はゲーム感覚で楽しく単語や文法を学べるので、英語学習の習慣がない初心者に特にオススメです。無料で始められるので、最初に試すアプリとしては最適でしょう。
一方で、「スタディサプリENGLISH」は、ドラマ仕立てのストーリーを通じて、実践的な会話表現をインプットできるのが特徴です。また、スピーキング練習機能も充実しており、効率的にアウトプットの練習ができます。
またアプリは独学の強力なツールですが、それだけに頼るのではなく、他の学習法と組み合わせて使うのが効果的です。
学生が英会話を独学でするなら何から始めるべきか
学生が英会話を独学で始める場合、既に学校で学んでいる「英文法」や「英単語」といった知識を、会話に結びつけることが重要です。
多くの学生が、文法問題は解けるのに、いざ話そうとすると言葉に詰まってしまいます。
これは、インプットした知識をアウトプットする練習が不足しているためです。
例えば、授業で習った「過去形」を理解しているだけでなく、「昨日、何をしたか」を英語で話す練習をしてみましょう。
最初は「I went to school.」のように簡単な文でも構いません。
さらに、「I went to school and studied math.」のように情報を付け加えていく練習をすることで、より自然な会話表現が身につきます。
学生が独学で英会話を学ぶ一番のメリットは、学校の先生や友人に練習相手になってもらえる機会が多いことです。
授業で習った表現を、友人とのおしゃべりで使ってみるだけでも、大きなアウトプット練習になります。
また、学校の図書館には英語の多読本や教材が豊富に揃っているため、無料で様々なリソースを活用できるのも強みです。
高校生向けの学習ポイント
高校生が英語の独学を始める際、まず取り組むべきは「基礎固めとアウトプットの習慣化」です。
高校英語は中学英語に比べて、文法や語彙のレベルが一気に上がります。そのため、まずは中学で学んだ内容を完璧に復習し、その上で高校で習う新しい文法や単語を無理なく吸収していく必要があります。
例えば、学校の授業で現在完了形を習ったら、教科書の問題を解くだけでなく、「I have finished my homework.」のように、自分の生活に当てはめて例文を作ってみましょう。
また、覚えた単語は、ただ暗記するだけでなく、自分で簡単な英文を組み立てて声に出す練習をすると、より記憶に定着しやすくなります。
特に、リーディングとリスニングのバランスが重要です。
大学入試では長文読解やリスニング問題の配点が高い傾向にあります。
そのため、英語のニュース記事や海外のYouTubeチャンネルを積極的に視聴し、英語の文章や音声に触れる機会を増やしましょう。
単語の意味が分からなくても、前後の文脈から意味を推測する練習は、英語力向上に非常に役立ちます。
高校生におすすめの英語学習法
内容 | 効果 | |
音読 | 教科書や参考書の英文を声に出して読む。 | 英文の構造を理解し、読解スピードが向上。同時に発音の練習にもなる。 |
シャドーイング | 英語の音声を聞きながら、聞こえた通りに発音する。 | リスニング力とスピーキング力が同時に向上。ネイティブの発音やリズムが身につく。 |
海外ドラマ・映画視聴 | 好きなジャンルの作品を、英語音声・英語字幕で視聴する。 | 楽しみながら生きた英語表現やスラングを学べる。文化的な背景も理解できる。 |
単語帳の活用 | 通学中やスキマ時間に、単語帳アプリや自作の単語カードを使って暗記。 |
基礎的な語彙力を確実に増やすことができる。 |
中学生の独学ステップ
中学生が英語の独学を始めるなら、「学校の授業で習ったことを完璧に理解する」ことから始めましょう。
中学で学ぶ英文法や英単語は、今後の英語学習の土台となります。この時期に基礎が固まらないと、高校で英語の勉強がさらに難しく感じてしまい、挫折の原因になりかねません。
中学生の場合、英語の独学は「インプットとアウトプットのサイクル」を意識することが大切です。
ステップ1:インプット(知識の蓄積)
教科書や参考書を使って、英文法と英単語を学びます。まずは、be動詞と一般動詞の使い分け、過去形、未来形といった基本的な文法事項を確実に覚えましょう。その際、教科書の例文を何度も音読することが重要です。
ステップ2:アウトプット(知識の活用)
学んだ知識を実際に使ってみる練習です。
例えば、単語帳で新しく覚えた単語を使って、自分でオリジナルの英文を作ってみましょう。また、簡単な日記を英語で書いてみるのも良い練習になります。この時、完璧な文章でなくても構いません。まずは、自分の考えを英語で表現してみるという体験が重要です。
ステップ3:復習と定着
一度学んだことを、定期的に復習することで記憶に定着させます。例えば、週末にその週に習った内容をまとめて復習する習慣をつけましょう。
子供の英会話は独学で何から始める? 楽しさを重視?
子供が英会話を独学で始める場合、最も大切なのは「英語は楽しい」という感覚を育むことです。
子供の英語学習は、机に向かって勉強するよりも、歌やゲーム、絵本といった遊びを通して行うのが効果的です。特に、英語の歌や絵本は、子供の興味を引きつけやすく、自然と英語のリズムや発音に慣れることができます。
例えば、YouTubeには子供向けの英語の歌やアニメーションが数多く公開されています。
「Super Simple Songs」や「CoComelon」といったチャンネルは、シンプルで覚えやすい歌詞と、カラフルな映像が特徴で、飽きずに繰り返し見ることができます。
親も一緒に歌ったり、踊ったりすることで、子供の学習意欲をさらに高めることができます。
また、子供向けには、英語の絵本も非常に良い教材となります。
カラフルな絵と簡単な文章で、英語を「見る」ことから始められます。例えば、『The Very Hungry Caterpillar(はらぺこあおむし)』などの有名な絵本は、日本語版でも親しまれているため、内容を理解しやすく、スムーズに英語の世界に入っていけます。
具体的な子供向けの方法
子供が英語を独学で始める際は、無理に「勉強」として捉えさせず、日常生活の中に自然に英語を取り入れる工夫をすることが重要です。
ポイント
1. 英語の歌や動画を視聴する
子供向けのYouTubeチャンネルやNetflixのキッズ向け番組を、英語音声で視聴する習慣をつけましょう。最初は日本語字幕をつけても構いません。慣れてきたら、英語字幕に切り替え、最終的には字幕なしで聞くことを目指します。
2. 英語の絵本を読み聞かせる
親子で一緒に英語の絵本を読みましょう。親が英語の発音が苦手でも、気にすることはありません。今は、ネイティブが読み上げる音声付きの絵本も多数販売されています。
3. 英語のゲームやアプリで遊ぶ
子供向けの英会話アプリには、ゲーム感覚で学べるものが多くあります。キャラクターと一緒にクイズに答えたり、簡単な単語を発音してみたりと、楽しく英語に触れることができます。
子供向け 英会話独学のポイント
ポイント | 具体的な内容 |
遊び感覚 | 英語学習を「遊び」と捉え、歌、ダンス、ゲームなどを通して英語に触れる。 |
継続 | 毎日5〜10分でも良いので、英語に触れる時間を設ける。 |
褒める | 子供が英語で何かを言えたら、たくさん褒めて自信をつけさせる。 |
無理強いしない | 子供が乗り気でない時は無理に勧めず、少し時間を置いてから再チャレンジする。 |
英会話を独学で学ぶなら何から始めるのが正解か
英会話の独学は、最初の一歩が最も重要です。やみくもに始めるのではなく、あなたの目的と現在のレベルに合わせて、最適な方法を選ぶことが成功の鍵となります。
ポイントまとめ
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大人・社会人は「目的+基礎フレーズ」から
海外旅行や趣味、仕事など、具体的な目的を一つに絞り、その目的で使うであろう基本的なフレーズから始めましょう。限られた時間を有効活用するため、スキマ時間の学習が重要です。 -
学生は「学校英語を会話に生かす」練習を
教科書で学んだ英文法や単語を、実際に口に出して使う練習をしましょう。音読やシャドーイング、友人との英会話練習など、アウトプットの機会を意識的に増やすことが大切です。 -
子供は「遊び感覚の無料アプリ」で楽しく学ぶ
子供の場合は、「勉強」としてではなく、「遊び」として英語に触れる環境を整えることが最優先です。YouTubeの子供向け動画や、ゲーム感覚で学べる無料アプリを活用し、英語は楽しいと感じてもらいましょう。 -
独学のカギは「毎日続けられる小さな一歩」
どんなに良い学習法でも、続けられなければ意味がありません。毎日たった5分でも10分でも、無理なく続けられる小さな習慣から始めてみましょう。この「小さな一歩」の積み重ねが、あなたの英語力を確実に向上させてくれます。
英会話の独学は、正しい道筋で着実に進めば、必ず成果が出ます。まずは、あなたに合った「最初の一歩」を見つけて、今日から始めてみましょう。