「もう50代だし英語は無理かも…」そう感じていませんか?
しかし、安心してください。実は、50代から英語をやり直して成果を出している人は少なくありません。
文部科学省が発表した「英語教育実施状況調査」のデータによれば、社会人の英語学習ニーズは近年高まっており、特に50代以上の世代でも「仕事や海外旅行のためにもう一度学び直したい」という声が増えています。
この記事では、英語学習の専門家である筆者が、50代の英語やり直しにおすすめの勉強法やアプリ、初心者向けの始め方を徹底的に解説します。
あなたが安心して一歩を踏み出せるように、具体的な方法と成功のコツをお伝えしますので、ぜひ最後までご覧ください。
記事のポイント
-
-
50代からの英語やり直しは、「基礎の復習」と「継続の工夫」が大切。
-
無料アプリや独学法など、自分に合った学習スタイルを見つけることが成功のカギ。
-
初心者でも始めやすいオンライン英会話や教材を活用すれば、学習のハードルが下がる。
-
英語を仕事や旅行に活かすことで、学ぶ意欲を長く保つことができる。
-
50代で英語のやり直しを始めるための第一歩
50代から英語をやり直すには、まず「基礎を思い出す」ことが大切。
若い頃に学んだ単語や文法を復習するだけでも、学習がスムーズになります。多くの日本人が中学から高校にかけて最低でも6年間は英語を学んでいます。この蓄積された知識を呼び起こすことが、最も効率的なスタート地点。
たとえば、中学1年生レベルの英文法は、英語の骨格そのものです。be動詞や一般動詞の使い分け、過去形、未来形といった基本ルールを再確認するだけで、簡単な英文は理解できるようになります。
また単語に関しても、中学校で習う約1,200語の単語だけでも、日常会話の約8割をカバーできると言われています。
そのため、まずは無理に新しい知識を詰め込むのではなく、すでに頭の片隅にある記憶を呼び覚ますことに集中しましょう。この段階を踏むことで、その後の学習の進捗は格段に上がります。
50代で始める英語学習のおすすめ
50代の英語学習には、中学英語のテキストで基礎を復習しつつ、リスニングや発音はアプリや動画で補うのがおすすめです。
英語の学習を始めるにあたって、何から手をつけるべきか悩む人は多いでしょう。
まず試してほしいのが、学生時代に使っていたような薄い中学英語の参考書。
特に英語の文法は、単語を組み立てるためのルールブックのようなもの。このルールが理解できていないと、いくら単語を覚えても意味のある文章を作ったり、他人の話を理解したりするのは困難です。
そのため、文法書の最初の10ページ分を読んでみるだけでも、大きな一歩となります。
また、音の学習も非常に重要です。いくら文法や単語の知識があっても、相手の発音を聞き取れなければコミュニケーションは成立しません。
現在はYouTubeやポッドキャスト、無料アプリなど、手軽に生の英語に触れられるツールが豊富にあります。
例えば、「NHKラジオ英会話」の音声は、公式サイトで無料で聞くことができ、初心者でも聞き取りやすいように工夫されています。
このように、インプットとアウトプットのバランスを考えながら、楽しく続けられる方法を探すのが成功の鍵です。
こちらもCHECK
-
-
英会話タイムトライアルは本当に効果ある?評判・活用法・注意点まで徹底解説
英語が話せるようになりたい。でも、オンライン英会話はハードルが高いし、続けられるか不安。 そんな方に静かな支持を集めているのが、NHKラジオ講座『英会話タイムトライアル』です。月〜金曜日に放送され、わ ...
続きを見る
50歳から英語ペラペラを目指すべき?
「ペラペラ」を最初のゴールにすると挫折しがちなのが現実。旅行や日常会話で困らないレベルを目標にするのが良いでしょう。
多くの人が「英語を勉強する」と聞いたときに、ネイティブスピーカーのように流暢に話す自分をイメージしがちです。
しかし、そこを最初の目標にしてしまうと、日々の小さな進歩が見えにくくなり、挫折につながりやすくなります。
実際、英語学習者の多くが「ペラペラになるにはほど遠い」と感じて、途中で学習をやめてしまうケースが非常に多いのです。
そこで提案したいのが、もっと身近で具体的な目的を設定すること。
例えば、「海外旅行でレストランの注文ができるようになる」「道を聞かれたときに簡単な道案内ができるようになる」「好きな海外ドラマを字幕なしで理解できる単語を増やす」といった目標であれば、達成したときに大きな成果を実感できます。
こうした小さな成功体験を積み重ねることで、英語力は着実に向上していきます。
TOEICや英検などの資格取得も良い目標になりますが、まずは自分の生活に直結するような具体的な目標から始めることを強くおすすめします。
50代の英語やり直しを無理なく続けるコツ
英語学習が続かない最大の原因は「忙しさ」と「モチベーションの低下」。
日常に無理なく取り入れる工夫が必要となります。
50代になると、仕事や家庭のことで時間が取れず、なかなか勉強の時間が確保できないと悩む方は多いでしょう。
しかし、英語学習は毎日数時間まとまった時間を確保する必要はありません。
大切なのは、1日15分でも良いので、毎日英語に触れる習慣を作ることです。
例えば、通勤電車の中で英単語アプリを5分だけ使う、朝起きてすぐラジオ英会話を10分聞くといったように、無理のない範囲で学習を生活に組み込むことが重要です。
また、モチベーションを保つためには、「なぜ英語を学びたいのか」という目的を常に意識することが大切。
家族で海外旅行に行ったときに、自分が英語でコミュニケーションをとってみたい、仕事で海外の人と話す機会が増えてきたなど、具体的な理由を書き出してみるのも良いでしょう。
その目的を達成したときの自分を想像することで、学習への意欲を高く保つことができます。
50代からの英会話学習、独学でできること
英語学習を独学でしたいのなら、音読・シャドーイング・英語日記など、短時間でできる勉強法が効果的です。
独学で英会話を学ぶというと、途方もない道のりのように感じるかもしれませんが、身近なツールを活用すれば、お金をかけずに練習ができます。
中でも特におすすめなのが音読とシャドーイング。
音読は、声に出して文章を読むことで、英文の構造を体で覚え、発音やリズム感を養うことができます。
シャドーイングは、流れてくる音声のすぐ後を影(shadow)のように追いかけて発音する練習法です。
最初は難しく感じるかもしれませんが、繰り返し練習することで、リスニング力とスピーキング力が同時に向上します。
また、英語日記も効果的な学習方法の一つ。
その日にあった出来事を簡単な英文で書くことで、日常的な表現を身につけることができます。
無理に難しい単語を使おうとせず、「I went to the supermarket today.(今日スーパーに行った)」といった簡単な文から始めましょう。
週に1回でも続けることで、自分の英語力の成長を実感できます。これらの方法は、1日に10分から15分程度で取り組めるため、忙しい方でも無理なく継続できます。
50代の英会話初心者の安心な始め方とは
初心者は日本人講師のオンライン英会話や無料体験レッスンから始めるとハードルが下がります。
英語を話すことに抵抗がある初心者にとって、いきなりネイティブの先生と話すのはハードルが高いかもしれません。
しかし、今はオンライン英会話が非常に充実しており、日本人講師から学べるサービスも増えています。
日本人講師であれば、日本語で質問したり、文法の細かいニュアンスを確認したりすることができるため、安心して会話の練習を始められます。
また、ほとんどのオンライン英会話スクールは、無料体験レッスンを提供しています。
複数のスクールを試してみて、自分に合った先生や教材を見つけることが大切です。
例えば、オンライン英会話サービス「DMM英会話」や「レアジョブ英会話」では、初心者向けのレッスンが豊富に用意されており、25分程度のレッスン時間なので集中力が途切れる心配もありません。
このように、気軽に試せる環境が整っているため、まずは一歩踏み出して、実際に話す経験をしてみましょう。
オンライン英会話サービス | 特徴 | 料金目安(月額) |
DMM英会話 | 教材の豊富さ、多国籍の講師陣が魅力。日本人講師も選択可能。 | 約6,480円(1日1レッスン) |
レアジョブ英会話 | 初心者向けカリキュラムが充実。日本人カウンセラーによるサポートも受けられる。 | 約6,380円(毎日25分) |
kimini英会話 | 学研の教材を使ったカリキュラムで、質の高いレッスンを提供。 | 約6,028円(毎日25分) |
50代の英語やり直しに役立つツールと情報源
学習を続けるには、アプリやブログなど「気軽に続けられる仕組み」を活用するのがおすすめです。
現代はスマートフォンやインターネットの普及により、いつでもどこでも英語学習ができる時代になりました。特に50代の英語学習者にとって、通勤時間や休憩時間といったスキマ時間を有効活用できるツールは非常に重要です。
例えば、無料のアプリやWebサイト、SNSなどを使えば、移動中や家事の合間にも手軽に英語に触れることができます。
これにより、まとまった学習時間が取れないという悩みも解決し、無理なく英語学習を継続することが可能になります。重要なのは、自分にとって「続けやすい」と思えるツールを見つけることです。
英語アプリを無料で始めるなら
DuolingoやNHKラジオ英会話アプリなど、無料から試せるものを習慣化しましょう。
無料で始められる英語学習アプリは数多く存在します。
例えば、世界的に人気のあるDuolingoは、ゲーム感覚で単語や文法を学ぶことができ、楽しく続けられるのが大きな魅力です。
1レッスンがわずか数分で終わるので、ちょっとした空き時間にも取り組めます。
また、NHKのラジオ英会話アプリは、長年多くの日本人に支持されてきたラジオ英会話の音声を無料で聞くことができます。プロの講師が丁寧に解説してくれるため、独学でも安心して取り組むことができます。
英語勉強ブログで仲間の声を知る
同世代の学習ブログは共感でき、継続のモチベーション維持に役立ちます。
英語学習は孤独な戦いになりがちですが、同じ目標を持つ仲間とつながることで、モチベーションを保つことができます。特に、自分と同じ50代やそれ以上の世代が運営している英語学習ブログや書籍は、非常に参考になります。
例えば、野本響子さん書籍の「50代からのやり直し英語術:なぜずっと勉強しているのにネイティブの英語が早く聞こえるのか」といった本では、学習の進捗や挫折しそうになったときの気持ち、乗り越えた方法などが具体的に書かれています。
これらの生の声に触れることで、「自分だけじゃないんだ」と共感し、再び勉強を頑張ろうという気持ちになれます。また、ブログではのコメント欄で質問をしたり、自分の学習方法を共有したりすることで、学習のコミュニティに参加することも可能です。
50代 英語 やり直しを仕事に生かす方法
英語を学び直すことで、キャリアの幅が広がるケースもあります。
多くの企業がグローバル化を進める現代において、英語力は年齢を問わず大きな武器となります。
特に50代は、これまでの豊富な経験と知識に加えて英語力を身につけることで、社内での役割を広げたり、新たなキャリアパスを切り開いたりするチャンスがあります。
たとえば、海外とのコミュニケーションが必要な部署への異動や、海外出張の機会が増える可能性もあります。
また、仕事で英語を使うことで、学習のモチベーションがさらに高まり、成果が目に見える形で現れるため、学習を継続しやすくなるでしょう。
英語の仕事での活かし方とは
昇進、海外出張、オンライン会議などで英語力が評価される時代。やり直しが仕事につながる可能性は十分です。
50代で英語を学び直したからといって、すぐに仕事で活用できるか不安に感じるかもしれません。
しかし、英語学習は単なる語学力の取得に留まりません。新しいことにチャレンジする姿勢や、目標に向かって努力する経験は、組織の中で高く評価されます。
例えば、社内のオンライン会議で、簡単な英文で自己紹介をしたり、資料のポイントを英語で説明するだけでも、周囲の評価は変わります。
少しでも英語を使う機会があれば、積極的に手を挙げることが大切です。
50代で英語やり直しのポイントまとめ
このように、50代からの英語学習は「基礎のやり直し」と「継続」が成功のカギとなります。
ポイント
-
英語学習は、まずは中学レベルの文法と単語の復習から始めましょう。
-
無料アプリや独学、初心者向けオンライン英会話を組み合わせることで、無理なく学習を続けられます。
-
「ペラペラ」よりも「使える英語」を目指すことで、挫折せずに学習を楽しむことができます。
-
仕事や海外旅行に直結することで、英語をやり直す意義がより実感できます。
あなたの50代からの英語やり直しが、素晴らしい経験となるよう応援しています。