
1年の留学準備、スーツケースは何個が正解か、荷造りを始めたものの、荷物が入りきらず焦っていませんか?
この記事では「留学 1年 スーツケース 何個」という疑問に、容量・サイズ・航空会社ルールも含めてやさしく解説します。
おすすめの組み合わせや荷物を減らすコツも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
1年の留学に必要なスーツケースは2個+手荷物が基本
Lサイズ(85リットル前後)のスーツケースを2個が標準的
結論からお伝えすると、1年間の海外留学ではLサイズ(85リットル前後)のスーツケースを2個持っていくのが標準的で安心な選択といえます。
これに加えて、機内持ち込み用のリュックや小型のボストンバッグを準備しましょう。
リュックや小型のボストンバッグも忘れずに
メインのスーツケースとは別に、機内持ち込み可能なサイズのリュックや小型のボストンバッグを準備することは非常に重要です。
パスポートや財布、航空券、筆記用具、充電器など、すぐに取り出したい貴重品や頻繁に使うものは手荷物に入れておくと便利でしょう。
また、万が一受託手荷物が遅延したり破損したりした場合でも、最低限の生活ができるよう着替えや常備薬などを入れておくことをおすすめします。
1個派もいるが、帰国時のお土産・現地購入品を考慮すると2個がおすすめ
中には「ミニマリストだからスーツケースは1個で十分」と考える方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、荷物を極限まで減らせば1個に収容することも不可能ではありません。
しかし、1年間の留学生活では、現地で衣類や日用品、思い出の品などを購入する機会が多々あります。
特に、帰国時にはお土産などで荷物が増えることが予想されます。そうした状況を考慮すると、最初からスーツケースを2個準備しておく方が、後々の負担を軽減できるでしょう。
なぜ2個必要? 1年間の海外生活に必要な荷物とは
衣類(春夏秋冬)・常備薬・家電製品など季節や国ごとの準備が必要
1年間の留学では、四季折々の衣類を準備する必要があります。
日本の気候と留学先の気候を考慮し、夏服、冬服、春秋物の準備が必要ではないでしょうか。
また、慣れない海外での生活では体調を崩しやすいため、普段から使い慣れている常備薬は必ず持っていくべきでしょう。
さらに、スマートフォンやノートパソコン、変換プラグなど、家電製品も生活必需品となります。これらを考慮すると、やはりLサイズのスーツケース2個分の容量が必要になってくることがわかります。
半年留学との違い:1年だと生活用品も持って行くべきかが悩みどころ
もし半年程度の留学であれば、ある程度荷物を絞り込むことも可能でしょう。
しかし、1年間の留学となると、「シャンプーや洗剤といった生活用品も日本から持っていくべきか」という悩みに直面する方が多いようです。
留学先の物価や品質、入手しやすさにもよりますが、現地で手軽に購入できるものであれば、無理に日本から持っていく必要はありません。
ただし、こだわりがあるものや、肌に合うか不安なもの(シャンプー、化粧品など)は、少量でも持っていくことを検討してみましょう。
ミニマル派 vs 万全派で考え方が分かれる
留学の荷物については、「ミニマル派(必要最低限のものを持ち込み)」と「万全派(あらゆる事態に備えて持っていく)」の2つのタイプに分かれます。
どちらが良い、悪いということはなく、ご自身のライフスタイルや留学先の情報、そして「何があれば安心して生活できるか」によって最適な荷物量は異なるでしょう。
タイプ | 特徴 | メリット | デメリット |
ミニマル派 |
必要最低限の衣類や日用品のみを持参。 現地調達を基本とする。 |
荷物が少なく移動が楽。 現地での買い物も楽しめる。 |
現地で必要なものがすぐに見つからない可能性。 初期費用がかさむ場合も。 |
万全派 | 衣類、常備薬、日本製品など、生活に安心感をもたらすものを多めに持参。 | 慣れない環境でも安心感がある。 品質の高い日本製を使える。 |
荷物が多く移動が大変。 超過料金が発生する可能性。 |
ご自身がどちらのタイプに近いかを考え、バランスの取れたパッキングを心がけましょう。
サイズと容量|何リットルが正解?留学向けスーツケースの大きさ比較
一般的なLサイズ:80〜100リットル(85リットルは人気サイズ)
留学に最適なLサイズのスーツケースは、一般的に80リットルから100リットルの容量を持つものを指します。
その中でも、特に85リットル前後のものは、大きすぎず小さすぎず、多くの航空会社の規定にも収まりやすいことから人気があります。
2個合わせて150〜200リットルが目安
Lサイズのスーツケースを2個持っていく場合、合計で150リットルから200リットル程度の容量が確保できることになります。
これは、1年間の生活に必要な衣類や日用品、そして多少の余裕を持たせるのに十分な容量といえるでしょう。
機内持ち込みサイズとの併用で容量を最大化
受託手荷物とは別に、機内持ち込み可能なサイズのスーツケースやリュックを有効活用することで、実質的な総容量をさらに増やすことができます。
機内持ち込みサイズの目安は、3辺の合計が115cm以内、重さ10kg以内が一般的ですが、航空会社によって規定が異なるため、必ず事前に確認するようにしてください。
航空会社のルールを確認!重量制限と個数制限に注意
一般航空会社(ANA・JAL・デルタ等):23kg×2個が無料受託範囲
ほとんどの一般的な航空会社(ANA、JAL、デルタ航空、ユナイテッド航空など)では、エコノミークラスの場合、1個あたり23kgまでの受託手荷物が2個まで無料で預けられることが多いです。
これは、1年間の留学に必要な荷物を運ぶ上で非常に心強いルールといえるでしょう。
ただし、ビジネスクラスやファーストクラスでは、さらに個数や重量の制限が緩和されることがあります。
LCCや格安航空は1個制限が多く、超過料金に注意
一方、LCC(格安航空会社)や一部の格安航空券では、受託手荷物の無料枠が1個まで、または一切ない場合が多く見られます。
その場合、2個目のスーツケースや重量オーバーの荷物には高額な超過料金が発生することも。
予約時に必ず航空会社の受託手荷物規定を確認し、必要であれば追加料金を支払う準備をしておくか、荷物を減らす工夫をしましょう。
スーツケースの合計サイズ(3辺158cm以内)にも配慮
重量制限だけでなく、スーツケースの合計サイズ(縦・横・高さの3辺の合計)にも制限があります。
一般的には158cm以内と定められていることが多いです。
このサイズを超えると、超過料金の対象外となるだけでなく、場合によっては受託を拒否されることもあります。スーツケースを選ぶ際には、容量だけでなく、このサイズ制限も意識して選びましょう。
現地で調達できるもの・持って行かなくていいもの
日本から持って行かなくてもよい生活用品(洗剤、文房具、食器など)
海外での生活が始まると、思っていたよりも多くのものが現地で手に入ると気づくでしょう。
例えば、洗剤やシャンプー、ボディソープ、歯ブラシなどの消耗品は、ほとんどの国で簡単に手に入ります。
また、文房具や食器なども、スーパーマーケットや日用品店で比較的安価に購入できます。これらを日本から持っていくと、スーツケースの貴重なスペースを占めてしまい、重量も増えてしまうので注意が必要です。
持っていくもの、現地で購入するものを明確にするのをおすすめします!
重くてかさばるものは現地で購入するほうが効率的
特に、重くてかさばるものは、現地で購入する方が賢明です。例えば、以下のものが挙げられます。
- シャンプー、リンス、ボディソープ
→トラベルサイズで少量持参し、現地で大きいものを購入。 - 洗剤、柔軟剤
→現地で購入。 - トイレットペーパー、ティッシュペーパー
→現地で購入。 - 調味料(醤油など)
→こだわりがなければ現地で購入。アジア食材店がある国であれば手に入りやすい。 - ドライヤー、ヘアアイロン
→変圧器や変換プラグが必要な場合があるため、現地で購入するか、電圧対応のものを選ぶ。 - 傘
→現地で安価に購入可能。
海外生活で“必要になったら買う”という考え方もアリ
留学生活では、持っていくものを完璧に揃えようとすると、際限なく荷物が増える傾向にあります。
そこで大切になってくる考えが「必要になったら買う」こと。
特に、衣類や靴などは、現地で流行しているものや、気候に合ったものを購入するのも一つの楽しみです。
最初は最低限のもので生活を始め、本当に必要だと感じたものだけを現地で購入するようにすれば、荷物を大幅に減らすことができますよ。
留学経験者に聞いた!スーツケースの選び方&失敗談

ここでは、実際の留学経験者の声をもとに、スーツケースの選び方や失敗談をご紹介します。
【実例1】2個で行って正解だった派(カナダ・女性・社会人留学)
私はカナダに1年間留学しました。最初はスーツケース1個にしようか迷ったのですが、結局Lサイズを2個持っていきました。
結果的に大正解でしたね。
カナダの冬は想像以上に寒く、厚手のコートやブーツ、セーターなどかさばるものが多くて、1個ではとても収まりませんでした。それに、現地で友達と都市旅行に行ったり、服を買い足したりしているうちに、あっという間に荷物が増えてしまって。
帰国時も、お土産や現地で買った思い出の品でパンパンだったので、2個あって本当に助かりました。
【実例2】1個で行って後悔した派(アメリカ・男性・学生)
アメリカに1年間交換留学に行きました。節約のためと身軽にしたかったので、スーツケースはLサイズ1個と機内持ち込みのバックパックだけで渡航しました。
正直、後悔しましたね。
最初のうちはどうにかなったんですが、期間が変わるたびに服が足りなくなったり、友人が遊びに来たときに日本のものをお土産に買いたくてもスペースがなくて諦めたり……。
結局、現地で安いスーツケースを買い足す羽目になって、むしろ費用が高くついてしまいました。次行くなら絶対2個持っていきます!
耐久性・キャスター性能・軽さで選ぶのがポイント
留学経験者の声から、スーツケース選び方のポイントが見えてきますね。
耐久性
1年間という長期留学、そして頻繁な移動を考えると、頑丈な素材(ポリカーボネートなど)で作られたスーツケースがおすすめです。
キャスター性能
石畳の道や不整地を移動することも考えられるため、スムーズに動くダブルキャスターや大型キャスターが搭載されたものが良いでしょう。
軽さ
航空会社の重量制限をクリアするためにも、スーツケース自体の重さが軽量なものを選ぶと、より多くの荷物を入れられます。
これらのポイントを参考に、ご自身の留学タイプに合ったスーツケースを選ぶようにしてください。
留学タイプ別|おすすめのスーツケース構成
留学の期間や目的によって、最適なスーツケースの構成は異なります。ここでは、いくつかの留学タイプに合わせたおすすめの構成をご紹介します。
タイプ | 個数 | サイズ目安 | 補足 |
1年留学(基本) | 2個 | 各85L前後 | リュックスタイル併用で安心。現地での買い物や移動にも対応可能。 |
半年留学 | 1〜2個 | 70〜85L | 荷物を絞るなら1個も可。ただし、季節の変わり目をまたぐ場合は2個を検討。 |
女性・美容品多め | 2個 | L+Mサイズ | 衣類やコスメでかさばることを考慮し、Mサイズを追加すると良いでしょう。 |
現地引っ越しあり | 2個+サブバッグ | 柔軟性が必要 |
複数都市に移動する場合や、シェアハウスなどで荷物を置くスペースが限られる場合、 |
まとめ|迷ったらLサイズ2個が安心。自分に合った荷物量を見つけよう
スーツケースは「多すぎても、少なすぎても」失敗の元となります。
1年間の長期留学であれば、やはり85リットル×2個が安心ラインといえるでしょう。
この構成であれば、四季折々の衣類や生活必需品、そして現地での購入品やお土産にも対応できる余裕が生まれるのではないでしょうか。
もちろん、ミニマリスト思考の方や、留学先でほとんどのものを現地調達できると確信している場合は、1個でも対応できるかもしれません。
しかし、多くの留学経験者が語るように、現地での生活の中で荷物が増えることは多々あります。
最終的には、ご自身の荷物の優先順位を明確にし、ご利用の航空会社のルールをしっかり把握したうえで、自分に最適な荷物量とスーツケースの構成を選ぶことが大切です。
後悔のない留学生活を送るためにも、ぜひこの記事を参考に、万全の準備を進めてください。応援しています!