
留学前にスピーキング
留学を目前に控え、「スピーキング力、このままで大丈夫だろうか」と不安になる方も多いかもしれません。
授業、友達との会話、現地での生活──話せる力はすべてに直結します。けれど、「どこから始めたらいいの?」「もう間に合わないかも…」という焦りもあるのではないでしょうか。
この記事では、英語が話せない不安をどう乗り越えるか、そして今からでも実践できる具体的なトレーニング方法を、体験談やデータとともにお伝えします。
なぜ「留学前」にスピーキング対策が必要なのか?
渡航前にスピーキング力を身につけておくことで、現地での生活は大きく変わります。
授業中のディスカッション、買い物やバスでのやりとり、ホストファミリーとの会話…英語を"話す力"は、単なる語学力以上に「自信」や「安心」にもつながるでしょう。
留学経験者の多くが、"もっと事前に話す練習をしておけばよかった"と振り返るのも事実です。日本の語学教育はリーディングや文法に偏りがちで、スピーキングの練習は少ないままという方も多いでしょう。
日本人留学生が感じやすい悩みとして、以下のような項目が挙げられます。
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授業中、発言の機会があっても言葉が出てこない
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周囲の留学生に比べて、会話に参加できず自信をなくす
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ホストファミリーや現地の友人と関係が深まらない
このような悩みを避けるには、"事前準備"がカギになるといえるかもしれません。
英語初心者でも始めやすい!スピーキング力を伸ばす5つの準備ステップ
ステップ① 独り言トレーニングで“声を出す”習慣化
誰かと話す前に、自分ひとりでできるアウトプット練習です。日常の行動を英語で実況する方法が代表的で、たとえば「I'm washing my face.」「What should I eat today?」など、身の回りのことをつぶやいてみましょう。
声に出すことで、リズムや発音への抵抗感が薄れ、自然と語彙も増えていくかもしれません。スマホの録音機能を使って自分の発音を確認するのも効果的です。
ステップ② 瞬間英作文で「文法+反射力」の基礎を固める
中学英語レベルの例文を、見た瞬間に口から出す練習です。たとえば「私は昨日、図書館に行きました。」→"I went to the library yesterday." のように、思考と言葉のスピードを一致させる訓練になります。
書籍『どんどん話すための瞬間英作文トレーニング』やアプリ「早打ち英文法」など、教材も豊富にあります。語順の感覚がつかめると、文法の理解も自然と深まっていくでしょう。
ステップ③ シャドーイングで耳と口を同時に鍛える
音声を聞きながら、すぐにそのまま真似して声に出す練習です。ドラマやニュース、TEDトークなどを活用すると、発音・抑揚・リズムを総合的に学べます。
最初は"1フレーズずつ"止めながらでも構いません。慣れてきたらスピードも合わせていくと、リスニング力も同時に向上します。
おすすめの英語Youtubeやポッドキャストは以下の記事を参考にしてみてくださいね。
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ステップ④ オンライン英会話で実践練習を積む
実際に“人と話す”ことでしか得られない学びがあります。講師との会話を通じて、自分の弱点や表現の癖に気づけることも多いはずです。
特にDMM英会話などは、24時間レッスン可能で、初級者向け教材も充実。無料体験を活用して、最初の一歩を踏み出してみてもよいかもしれません。
サービス名 | 特徴 | 月額目安 |
---|---|---|
DMM英会話 | 教材充実・日本語対応あり | 約7,900円〜 |
ネイティブキャンプ | 回数無制限・短時間練習OK | 約6,480円〜 |
Cambly | ネイティブ特化・自由予約制 | 約10,000円〜 |
ステップ⑤ 話せない時の“逃げ道”フレーズを用意しておく
"伝えたいけど出てこない"という状況は誰にでもあります。そんな時に役立つのが、つなぎのフレーズや聞き返し表現です。
メモ
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"Could you say that again more slowly?"
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"I'm still learning English, but I'll try."
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"Let me think for a second."
これらを口癖のようにしておくと、焦らずに会話の流れを保てるでしょう。
実際の体験談から学ぶ「準備した人・しなかった人」の差
大学生のAさん(カナダ留学)は、留学の2ヶ月前からDMM英会話で毎日20分の会話練習を続けていたそうです。その結果、現地では授業で積極的に発言でき、友達との距離もすぐに縮まったと話していました。
(参考:https://www.sssonline.jp/blog/how-to-improve-speaking-skills-while-studying-abroad)。)
一方、社会人のBさん(オーストラリア留学)は「行けばなんとかなるだろう」と特に対策せずに渡航。結果、最初の2週間は話しかけられても反応できず、自己紹介すら苦労したといいます。
(参考:https://www.sssonline.jp/blog/how-to-improve-speaking-skills-while-studying-abroad)。)
どちらも語学力そのものは大差なかったようですが、“準備の有無”が留学体験そのものを大きく左右した印象です。
スピーキング力を最短で伸ばすための「時間設計」の考え方
今から始めても遅くないでしょう。ただ、効率的に取り組むには「継続できるリズム」が大切です。
朝の10分、通学中のリスニング、夜の音読──このように生活に"英語を挟む"だけでも習慣化しやすくなります。
下記は、準備期間と学習時間の目安です。
留学期間 | 準備期間の目安 | 1日学習時間 |
---|---|---|
1ヶ月(短期) | 最低でも3週間前 | 15〜30分 |
3ヶ月 | 1〜2ヶ月前から | 30〜60分 |
半年〜長期 | 2〜3ヶ月前から | 60分〜 |
生活やバイトのスケジュールに合わせて、"無理のない設計"をすると続きやすいかもしれません。
よくある疑問と対策Q&A
Q. 文法が苦手でも会話できますか?
→ 基本の語順と単語がわかれば、完璧な文法でなくても通じる場面は多いです。むしろ、伝えようとする姿勢が大切です。
Q. 発音が悪くて通じないのが怖い…
→ 発音は"通じればOK"です。大切なのはアクセントではなく、明瞭な発声や単語の区切りです。音読とシャドーイングが有効でしょう。
Q. 会話の相手がいないと練習できませんか?
→ 独り言や録音練習、AI英会話アプリなどでもトレーニングは可能です。もちろん、可能であればオンライン英会話で実際のやり取りを試すとより実践的です。
スピーキングの準備が留学そのものを変える
英語に対して不安があるのは、自然なことです。ただ、何もしないまま渡航するのと、少しでも声を出して練習しておくのとでは、大きな差が生まれる可能性があります。
「まだ話せない自分」も、「話そうとしている自分」も、どちらも大切な出発点です。
まずは1日5分、声に出してみるところから始めてみませんか。
ちなみにDMM英会話では、初回無料体験で“話す感覚”をつかむことができます。スピーキング力の準備として、まずは試してみるのもよいかもしれません。