2018年に米カリフォルニア州を襲った史上最悪の山火事「キャンプ・ファイア」で、命がけの救出劇を遂げたスクールバス運転手の実話が映画化された。ポール・グリーングラス監督による映画『The Lost Bus』(2025)のティザー予告編が公開され、主演のマシュー・マコノヒーが炎の中で子どもたちを守る姿が映し出されている

マシュー・マコノヒー(Getty Images)
本作は2025年秋、Apple TV+と一部劇場で公開予定。マコノヒーが演じるのは、実在のバス運転手ケヴィン・マッケイ。彼は炎に包まれた山道を走り抜け、取り残された子ども23人と教師メアリー・ラドウィグ(アメリカ・フェレーラ)を救い出す。
共演はユール・ヴァスケス、アシュリー・アトキンソン、スペンサー・ワトソンら。監督のグリーングラスは『キャプテン・フィリップス』『ボーン・スプレマシー』などリアルな緊迫感で知られ、本作でもその手腕が光る。
映画『The Lost Bus』(2025)の脚本はグリーングラスと『メア・オブ・イーストタウン』のブラッド・イングルスビーが共同執筆。原作は、記者リジー・ジョンソンによるノンフィクション書籍『Paradise: One Town’s Struggle to Survive an American Wildfire』(2021)だ。
2018年11月、カリフォルニア州ビュート郡で発生したキャンプ・ファイアは、死者86人、焼失面積15万エーカー以上という甚大な被害をもたらした。
グリーングラス監督は声明で「本作は静かなる英雄たちの物語。想像を絶する事態の中で人々が手を取り合う、その姿に深く心を打たれた」と語っている。
製作にはブラムハウス・プロダクションズのジェイソン・ブラム、コメット・ピクチャーズのジェイミー・リー・カーティスも名を連ね、実在の記者リジー・ジョンソンがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加する。