
英語学習 独学
「英語を話せるようになりたいけれど、どこから始めればいいのかわからない」。
そんな悩みを抱える社会人や初心者の方に向けて、本記事では英語ゼロから独学をスタートするためのステップと学習のコツをご紹介します。
目標設定から教材の選び方、便利なツール活用法まで、失敗しない独学ロードマップをお届けします。
英語ゼロから独学を始める前に知っておくべき4つの基本ポイント
英語をまったくのゼロから独学で始めようとする方にとって、最初に何から取り組めばよいのかは悩ましい問題です。やみくもに勉強を始めてしまうと、途中で挫折してしまう可能性も高まります。
まずは、基本となる考え方を確認し、全体像を把握することが大切です。
英語を習得するにはどれくらいの学習時間が必要かを把握しよう
英語をマスターするためには、どれほどの時間がかかるのでしょうか?
これは非常に個人差のある問題ですが、目安として2,000時間以上の学習が必要とされています。すでに中学・高校で学んだ内容をある程度覚えている方であれば、追加で1,000時間程度の勉強が求められるかもしれません。
それでも毎日1時間の学習なら約3年、3時間ずつ勉強すれば1年弱で達成可能です。とはいえ、無理にペースを上げるより、自分の生活に合わせた持続可能な学習時間を確保することが鍵といえるでしょう。
目的に合った英語の勉強法を選ぶことが上達への近道
英語を学ぶ理由は人それぞれ異なります。ビジネスで使いたい方もいれば、海外旅行や映画を楽しむために勉強する方もいるでしょう。資格試験対策としてTOEICや英検のスコアを目指す方も多く見受けられます。
目的に応じて、学習の重点を置くべきスキルは変わってきます。例えば、日常会話が中心であれば、フレーズの暗記やスピーキング練習が重視する必要があり、試験対策では文法やリーディングの強化が求められます。自分のゴールを明確にすることで、最適な教材やツールも見えてくるのではないでしょうか。
初心者はレベルに合った教材を選ぶことで学習を継続しやすくなる
英語の独学においてつまずきやすいのが、教材選びの失敗。レベルに合っていない教材を選ぶと、理解が進まずモチベーションの低下を招きます。
初心者には、音声付きの参考書や例文が豊富に載っている単語帳がおすすめです。英文法も視覚的に理解しやすい図解入りの参考書を選ぶと、取り組みやすいでしょう。“これならできそう”と思える教材こそ、継続の味方になるかもしれません。
独学が向いている人の特徴と、向いていない人のための対策を知ろう
実は独学には向き・不向きがあるのも事実。計画を立てて学習を実行できる人や、自分のペースでコツコツ努力を続けられる人は、独学に適していると言えるでしょう。
一方、すぐに不安になったり、自信をなくしたりしがちな人には、英会話スクールの活用も視野に入れるとよいかもしれません。短期集中でプロの講師から学ぶ経験が、その後の独学をよりスムーズにするケースもあります。
初心者でも実践できる、英語独学の5ステップカリキュラム
英語の学習は、順を追って基礎から積み上げていくことが重要です。ここでは、ゼロからのスタートでも実践できる独学カリキュラムを5つのステップに分けてご紹介します。
中学英文法を例文と一緒に復習して基礎を固めよう
英語学習の土台となるのが英文法です。特にSVOCなどの文型や時制のルールを押さえておくと、英文の構造が見えてきます。さらに、助動詞や関係詞、接続詞といった重要な品詞の役割を理解しておくと、文章全体の流れを把握しやすくなるでしょう。
中学レベルの文法は、認知文法的なアプローチで『イメージで覚える』ことをテーマにすることがおすすめです。
たとえば、「have」は「持っている」というイメージがあり、そこから「現在完了=完了した状態を持っている」という意味に自然とつながります。このように文法をイメージで捉えることで、暗記に頼らず直感的に理解できるようになります。例文とセットで覚えることで、実際の会話や読解にも活かせる知識が身につき、学習効率も高まるのではないでしょうか。
まずは英単語2,000語を目標に語彙力を高めよう
語彙力は、リーディング・リスニング・スピーキングすべての基盤となります。まずは日常会話に必要な約2,000語の単語を覚えることを目指しましょう。
語源を意識しながら単語を覚えると記憶に残りやすくなりますし、例文を活用すれば実用的な語彙力が身につきやすくなります。繰り返しの復習によって定着を図ることがポイントです。
YouTubeなどの英語動画を活用して楽しみながら学習しよう
好きなジャンルの動画を英語で視聴する習慣をつけると、学習が日常に溶け込みやすくなります。YouTubeやNetflixの英語字幕を活用し、シャドーイングで発音の練習をしてみるのも良い方法です。
エンタメや海外ドラマなど、興味のある分野を英語で楽しむことで、モチベーションの維持にもつながるでしょう。
英語ニュースを読むことでリーディング力と理解力を伸ばそう
リーディング力を鍛えるには、ニュース記事の多読がおすすめです。ただし、ニュース記事の内容は中級者向けの英語が多いので、自分のレベルに合った記事を探すことがポイントになるのではないでしょうか。BBCやCNN、The Guardianなどのサイトには、学習者向けの記事も用意されていますので、時事的なニュースに興味がある人は挑戦してもいいですね。
最初は日本語記事で背景を理解してから、同じ話題の英語記事に挑戦するとスムーズかもしれません。読み進める中で出てきた語彙やフレーズは、ノートに記録しておくと語彙力強化にもつながります。
AI英会話アプリで発音や会話のアウトプット練習を積もう
近年は、AIを活用した英会話アプリが進化しています。ChatGPTのような生成AIを使えば、英作文の添削やスピーキングの練習も手軽に行えるようになりました。
音声認識機能やフィードバック機能を活用すれば、自分の発音や表現の改善点にも気づけるでしょう。アウトプットの機会が限られがちな独学でも、こうしたツールの活用で実践力を養うことができます。